第1回若手会員定期交流会

6月20日に若手会員定期交流会がありました。

この会は,二部構成で行い,第一部は応用化学科のB1,B2を,第二部はM2まで全員を対象に開催しました。(Bは bachelorの略で学部を,Mはmasterの略で修士を表します,B1なら学部1年,M2なら修士2年)

第一部では若手OBの劉雲龍さんに講演を行っていただき,その後,自分の将来についてプランニングし,それを実際に紙に書き残すという作業を行いました。このときに書いた紙は封筒に入れまとめて保管し,一年後,B1がB2に, B2がB3になったときに開封します。自分がこの計画通りに生活できているか,また将来の目標に向け歩を着実に進めて行けているか,一年後確認し,再び自分を見つめ直します。
第二部では,若手OBの方で,大学に勤めている方,企業に勤めている方,両サイドから講演をしていただきました。この目的は,「アカデミック」な研究,「企業」の研究,双方の違いや共通点を知るためです。応化として「学生生活」や「化学」,「研究」のことはもちろん,今求められる人物像や実際の勤務先での出来事といった「社会」のことについてもお話していただきました。

 

◇藤谷拓嗣先生 (早稲田大学先進理工学部生命医科学科 助手)

藤谷先生

「応化に求める人材像〜今の立場だからこそ思う伝えたいこと〜」をテーマに,自分が研究の道に進むまで,また現在行っている新たな微生物の培養の研究について,そして今の学生に伝えたい学生時代の過ごし方についてお話ししていただきました。アカデミックの立場として,「アカデミックな研究というのは世界初の研究であるため,結果が出ず諦めたくなる時もある。しかし,そうであるからこそ,新たな発見や成功をすれば誰でも認めてくれる。それがアカデミックな研究の魅力である。」というお言葉もいただきました。

 

 

 

◇清川大地さん (伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社)

清川さん

応化のOBの方ですが,商社に入社されたため,理系では馴染みの薄い商社がどのような会社なのか,そして何故商社に入社したいと考えたかについてお話ししていただきました。学生のうちは,色々なことについて悩み,考えること,これに時間を費やすべきで,自分は考え抜いた結果,商社へ入社したいと思うようになったとお話ししていただきました。
「誘われたら行く」,「人の話を聞く」,「積極的に自分の足を運ぶ」,この3つが学生(今)のうちにすべきことだというお言葉をいただきました。

 

 

 

◇山岸弘大さん (早稲田大学先進理工学部応用化学科 修士2年)

山岸さん

学生代表としてお話ししていただきました。大学のうちにすべきことである「考える」とは何か,交流会に参加した学生全員で考えるところから出発し,「感じる」ことが「考える」きっかけとなり,また「感じる」ことも「考える」ことも「思いを馳せる」ことであり,そして「思いを馳せる」とは「コミュニケーション」をとることであるというお話をしていただきました。また,思いを馳せられる人が,「なんか良いな」と思われるような人になり,今の応化の学生はそのよう人達になって欲しい,というお言葉もいただきました。

 

 

 

 

この交流会は,若手OBの方の貴重な生の声を聞くことができ,1年生でまだ学生生活の照準が定まりきらない自分にとって,大きく意識が変わるものでした。照準が定まりきらないのなら,定まるまで徹底的に悩み,考え,そして行き止まりそうな時こそもう一歩進んで行くことが大事なのだなと,前向きそして積極的に物事を考えるきっかけとなりました。
このような交流会に積極的に参加することは,化学を通じた,様々な視点からの講演を聞くことができ,自分の考え方や意識が刺激され,常に自分を高めて行くための非常に有意義な機会になると思いました。この交流会に携わっていただいた若手OBの方々にこの場を借りて御礼申し上げたいと思います。

ありがとうございました。

文責 : 応用化学科1年 神守 広一郎 (2015/9/29)