第57回理工展 2010(11月7日〜11月8日)

応用化学科学生委員会では、本年度も西早稲田キャンパスで開かれた理工展(11月7日〜11月8日)に出展いたしました。本年度は例年とは異なり、3つの実験班、映像班、屋台班の合計5つのチームに分かれて企画を行いました。
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実験班は去年とは違い、普段学部生が学生実験を行っている56号館の実験棟の4階で企画を行いました。
今年は、56号館の実験棟で国際化学オリンピックが開催(化学オリンピックはこちら)され、実験室もきれいになり、おかげさまで快適な実験環境で来場者の方々に企画を提供することができました。当日、我々学生委員は、白衣を着用し企画を行い、来場者の方々には実験の雰囲気というものを知ってもらいました。

実験班1ではpHをテーマとした実験を行い、紫キャベツの呈色反応を利用することで、身の回りの物質の酸性・塩基性を視覚的に理解してもらうという企画を行いました。
紫キャベツを茹でただし汁を各物質に浸すと、酸性で黄色や赤色に、塩基性で緑色や青色に溶液の色が瞬時に変化し、例えば、糸こんにゃくの色が緑色を示すなど、予想外の結果が出るたびに来場者の方々には驚き、喜んで頂けました。
また、実験班2では時計反応というタイトルで、ヨウ素デンプン反応による時間差呈色反応の企画を行いました。
この反応は酸化還元反応であるため、少々内容が難しいものでしたが、時間を経て色が変わる様子を楽しんで頂けたと思います。


実験班3では、お客さん自身にラテックスを用いて独自の着色スーパーボールを作製してもらい、それをおみやげにしてもらうというような企画を行いました。
この企画は特に好評で、1日に何百人も親子連れのお客さんや学生、父兄の方々が参加くださり、理工展全体の人気企画ランキングでも第3位に入るほどの盛況ぶりでした。

映像班では、例年通り、各教授の研究テーマをポスターで発表し、応用化学科の学生の日常を題材としたオリジナルビデオが流されました。



このオリジナルビデオ作製の裏側にはいろいろなエピソードがあるのですが、特に後輩の何人かが徹夜で奮闘してくれたおかげで、秀逸な作品が仕上がったと思います。また、学生委員2年生の高橋君によるMCはかなり面白く、来場者、OB・OG、教授の方々まで笑っていらっしゃいました。



屋台班では、けんちん汁と焼うどんを販売し、去年同様たくさんの方々にご賞味頂きました。
当日は、けんちん汁を作るためのガスコンロが一時手に入らないというアクシデントもございましたが、なんとか皆さんの協力をえて、数百食を完売することができました



天候にも恵まれたおかげで2日間の理工展来場者数が去年の2倍以上になり、15,000人もの方々がいらして下さいました。そのため企画の人手が足りなくなるほどの盛況ぶりでしたが、当日は学生委員が一丸となって企画に取り組めたので企画を無事終えることができました。初め、理工展チーフを引き受けた時は、企画の準備や会議が上手くいかず悩んだこともありましたが、周囲の方々の協力があって、理工展を成功させることができました。
これもひとえに、応用化学会OB・OGの方々の人的・経済的支援があったからのことと思っております。誠に勝手ながら、この場をお借りして、河村 宏会長をはじめとする応用化学会の運営に携わる方々、高橋事務局長、そしてその他すべての応用化学会OB・OGの方々に心から感謝いたします。
(文責;応用化学科3年 荒 秀和、写真提供;広報委員会(相馬広報委員長))
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