交 流 会



“応化ファミリーデイ”(2014)の開催報告

応用化学科・応用化学専攻OB・OGの皆様へのご家族対象
オープンキャンパス“応化ファミリーデイ”開催報告(速報)



主催:早稲田応用化学会・交流委員会

(写真は、クリックすると拡大表示されます)


桐村主任教授による説明

キャンパスにも馥郁たる梅の香が漂い、ようやく春めいてきた3月1日、早稲田応用化学会として初の試みである「応化ファミリーデイ」を開催しましたので、ここに報告致します。

この試みは、早稲田を卒業された後なかなかキャンパスを訪れる機会のない会員とご家族の皆様に、新装なったキャンパスを再度訪問いただき、応用化学科の教員による研究室紹介や模擬講義、進路相談などを通じ、会員の皆様が母校と直接触れ合う場を設けることを目的として企画されました。


開催日: 2014年3月1日(土)
時 間: 12時30分受付開始〜17時散会
参加者: 8家族、21人
ご参加の皆様には、最新の資料(早稲田大学ガイドブック2014、理工学術院パンフレット2014、先進理工学部パンフレット、応用化学科パンフレット)が配布されました。
寸前まで参加を予定されていた複数のご家族が諸事情により参加を断念されましたが、次回は是非、とのお声をいただきました。
応化教員: 桐村主任教授、菅原教授、平沢教授、門間准教授、細川准教授、下嶋准教授
応化会委員: 河野(恭)交流委員長、中川交流副委員長、関谷交流委員、井上(凱)交流委員、水瀬交流委員、和田交流委員、三浦副会長、相馬広報委員長、橋本広報副委員長、長門基盤委員
学生委員: 大北俊将(1年)、武田梨花子(1年)、永田雅人学生委員長(2年)


実施概要:

 まず関谷委員から開会の挨拶、続いて行事予定について説明がありました。
次に、桐村主任教授が、大隈重信公の「早稲田大学教旨」にある“学問の活用”に密接に関連した「応用化学科」誕生のいきさつ、また2017年に応用化学科が創設100周年を迎えることや、「役立つ化学」、「役立てる化学」を作り出すために「研究と教育」に鋭意取り組んでいる大学の様子を説明しました。創建初期より世界で活躍する人格者を育てんと欲する大隈公の意気込みが今なおキャンパスに息づいていることを強く感じました。

続いて、菅原教授により「高校で教わらない“無機化合物”の化学」と題し、高校までの授業と大学からの授業の違いを中心に据えた模擬講義がありました。今回、小学1年生から高校生1年生まで幅広い児童生徒の皆様も参加されましたが、身の回りにある高性能磁石や光ファイバーなど多くの先端デバイスに無機材料が重要な役割を果たしていることについての説明がありました。また、酸素分子が常磁性を有することの証拠として、液体酸素が磁石に引き寄せられる様子が動画で示され、一同画面に釘付となりました。やはり化学は不思議で楽しい、そう思わされる瞬間でした。


キャンパスツアー
教室セッションと休憩風景の写真( → こちら

その後、現役の学生(学部1年)である大北俊将さん、武田梨花子さんにより、高校、大学時代の体験談が話されました。二人共、高校時代にサークル活動を熱心に行ないつつ将来に備えた準備も怠らなかったということで、晴れて応用化学科の一員となった喜びを語っていました。今日大学生となり、自由な時間を手に入れ、授業にクラブ活動に、そしてアルバイト等、大変充実したキャンパスライフを送っているという状況が、会場にいる我々に生き生きと伝わってきました。

暫時の休憩の後、この日のメインイベントである「ラボツアー、キャンパスツアー」を2班に分けて行いました。今回は、65号館の菅原研究室、逢坂・門間研究室、平沢・小堀研究室を見学しましたが、応化教員に加え、井戸田助教はじめ各研究室の研究スタッフが研究内容や機器について具体的に説明するなど、大変フレンドリーな触れ合いが実現しました。参加者の皆様も、大変貴重な体験ができたと喜んでおられました。

さらに共通化学実験室、63号館学生食堂(馬車道)、8室・500台もある巨大なコンピュータルームや耐震工事の完了した52号館教室など最新のキャンパスを見て回り、楽しくかつ有意義なひと時を過ごすことができました。

キャンパス・ラボツアーの写真( → こちら

最後に、桐村教授、平沢教授、菅原教授、細川准教授と個別に勉強や進路についての相談を行う時間を設け、参加者の皆さんは貴重なアドバイスが得られたのではないかと思います。並行して行われた学生との相談会も時間をオーバーすることとなり、参加者の皆様には、現役大学生の生の声が聴けて貴重な体験になった、と好評でした。 

相談会場の写真( → こちら

そんな暖かな雰囲気の中、会員ファミリーの皆様も教員も応化委員も笑顔のうちにお開きとなりました。
寄せられたアンケートによれば、参加された皆様に満足をいただけた企画であったと思います。開催時期については、3月、5月、8月など、学校の休み期間中をとのお声が多くありました。良かった点、印象に残ったこととして、実際に研究室を見学できた、久しぶりのキャンパスが懐かしかった、などを挙げられる方が圧倒的でした。さらに教員や学生らの対応ぶりに感謝したい、というお声も多数頂戴し、我々も実施して良かったと思う企画となりました。

以上

(文責;和田宏明交流委員、写真;広報委員会)