第4回 講演会報告

−最先端の医療工学−
「ナノバイオインターフェイス設計による細胞シート工学の創生」
日時2006年3月22日(水曜日)17時00分−20時00分
場所早稲田国際会議場 3階 第二会議室
講演者 岡野 光夫(おかの てるお)氏
略歴 1974年(昭49)応化卒業(新24)
1979年(昭54)工学博士(高分子)
2005年第2回江崎玲於奈賞受賞
(現在) 東京女子医科大学教授、先端科学研究所長
米国ユタ大学客員教授、早稲田大学客員教授
日本組織工学会理事長、日本炎症・再生医学会会長
参加者:会場は西早稲田キャンパスの(元)安部球場跡、グランド坂下の学術情報センター(本部図書館で所謂 井深記念ホールのある建物)で開催。参加者は140名超(カウンテイングできた人138名)、社会人70名弱・先生方凡そ数名(西出、武岡、平沢、菅原、小堀各先生ほか)、学生60名強(大学院生20名強、学部学生40名強)。会議室に溢れた参加者は画像転送及び音響の設置された隣室の会議室にて、聴講していただくようにした。
講演会:田嶋喜助交流委員会委員長の司会で、里見多一応用化学会会長挨拶、下井将惟交流委員による講師紹介を経て、講演が開始された。
セクションTでは  何故、早稲田は女子医大と共同で新形態融合大学院(2008年4月開始)をつくるのか?
セクションUでは  ナノバイオインターフェイス設計による細胞シート工学の創生、32℃に下限臨界溶液温度を持つ温度応答性高分子ポリイソプロピルアクリルアマイドを20ナノメータの厚さに制御して、ポリスチレンの表面をシート化した培養皿を細胞培養プロセスとして活用する方法を見出す。培養皿表面からの細胞の脱着を酵素に頼ると、細胞と細胞の間の接着蛋白を破壊する。温度制御のみで行えれば、細胞間の接着蛋白を破壊することなく脱着でき、且つ接着蛋白は生体への移植時の糊として機能する。
セクセクションVでは  前述の細胞シート工学を活用した世界最先端の動物実験及び臨床事例(角膜上皮細胞移植、歯周病・歯根膜、食道癌、肺癌、肝臓、心筋パッチの再生医療)について、平易に、理解しやすく、丁寧に講演され、会場聴衆者を魅了した。

3件の質疑応答にも熱が入った。聴衆者の多くは、講演者の見識の豊かさ、優れた先見性、再生医療工学に取り組む独創性に感嘆させられ、時間の過ぎるのを忘れました。岡野教授がさらに一層世界にはばたかれ、益々ご活躍されることを祈念してやみません。
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懇親会: 隣室にて、中川文博活性化委員長の乾杯の挨拶により始められた。講演者岡野教授は多くの参加者から個々に質問攻めにあい、丁寧に親交を深められ、予定の時間は瞬く間に経ってしまった。平林浩介交流委員の一本締めにより、閉会となった。


早稲田応化会交流委員会から皆様へ:
初の試みとして当日の感想、今後聞きたい講演、応化会交流会講演会親睦会への期待、皆様への連絡方法などについてアンケートをしましたところ、参加者の凡そ85%から貴重なご意見をいただきました。今後の計画運営に資したいと思います。今後とも 講演者候補の推薦を含めて、気軽にご意見をいただければ幸甚です。   ご意見投書→こちらへ
(文責 交流委員会 下井将惟)