早桜会第2回懇話会開催報告

2009年2月28日(土) 大阪堂島にある中央電気倶楽部にて、第2回懇話会を開催しました。参加者は8名と若干少ないが、時間的には余裕があり楽しく懇談することができました。

 第1部は井上幹事の司会のもと、元積水化学の堀川義晃氏による"安全ガラスの中間膜樹脂ポリブチラール(PVB)について"と題する講演です。
 積水化学は昭和20年代から先行していたデュポン、モンサント社を目標に自動車フロントガラス用に透明性の高いPVBの開発に着手した。PVBポリマ自体はポリビニルアルコールとブチルアルデヒドを沈殿法で反応させ、ブチラール化度分布を均一化するため80度Cで4時間熟成させて、比較的簡単に得られる。この樹脂に各種配合剤を加え押出し機で成型してシート化する。この加工技術は積水化学の得意とする分野で、この高い技術をもって、初めて透明度の高い均一な自動車用ガラス分野のみならず、近年建築用にも用途拡大しており、全国シェア40%で高採算性を維持できている。シート成型後、巻き取るがこのときの合着防止の為、当初は重曹を塗布していたが、沈殿完成後、界面活性剤を添加する方法を開発し、大きな成果につながった。
講演後、社名の由来など興味ある話と質疑応答、意見交換がありました。

 第2部は田中幹事の司会で懇談会が始まる。まずはビールで乾杯後、幕の内弁当を食べながら自己紹介となる。参加者が少ないため、一人の持ち時間に余裕があり、津田さんの実家の歴史や、市橋さんの別子銅山100以上の登山経験、篠崎さんの特許係争の苦労話など、これまで聞けない面白い話しが聞けました。また、今回初参加の斉藤さん、木村さんからも興味ある話がきけ、楽しいひと時を過ごすことができました。

 会終了後、再構築打ち合わせに全員参加いただき、2009年度事業計画、予算などにつき、活発な討議を行い,成案にこぎつけました。従来メンバーに新たに若い3名が加わり 時間の経過を忘れるほどの活発な審議ができました。(井上記)

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当日の参加者
 津田 實(57年卒)、堀川義晃(62年卒)、井上征四郎(62年卒)、市橋 宏(67年卒)、
 田中航次(67年卒)、篠崎匡巳(80年卒)、斉藤幸一(83年卒)、木村勝巳(95年卒)

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