同門会便り

石川研究室同門会2008開催

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 石川研究室同門懇親会、この会の発端は、平成13年に溯ります。当時早大化工会の会長をされていた故田中甫先生は、昭和48年に逝去された石川先生の研究室に残されていた卒業論文を引き取られ、長い間自宅に保管されていたそうです。廃却するに忍びず、これを卒業生に返却したいとの田中先生のご意向を受けた昭和33年、34年卒業生が、論文執筆者の所在を調査し、連絡を取り合って、これを機会に平成13年6月に「石川先生を偲ぶ懇親会」を開催したのがこの会の発端です。
 100余にのぼる論文執筆者の所在を突き止める苦労は、想像に難くなく、このような地道な作業をし、石川研卒業生名簿を作成して下さった諸先輩がいたからこそ、この会が継続しているのです。言い換えるなら、故石川・田中両先生は、卒業論文によって人の繋がりを復活させ、大先輩方は、この大切な人の繋がりを伝承してきたといえます。

 この同門会は毎年6月の第2土曜日、有楽町ニュートーキョー本店9F(ラ・ステラ)で開催されるようになって、今回の6月14日で7回目を数えます。

先輩

 今回の出席者の中の最長老は昭和21年卒の一期生、中曽根様、最年少者は、昭和47年卒の私です。諸先輩方は老いたりとはいえ、皆矍鑠とした健啖家ぞろいであり、60歳近い我々若手は圧倒されるばかりです。まさに60歳は洟垂れ小僧なのであります。

 懇親会でよく耳にするのは、故石川先生の面倒見の良さです。結婚式の仲人をして頂いたとか、全く就職が決まらなかったけれども、先生の一声で有名企業に就職できたとか、会社を退職して行き場がなかったけれども、研究室への自由な出入を許されたとか、等々。まさに古き良き時代であったのであり、このような会話ができるのは、石川研で楽しく学生時代を過ごし、会社生活も充実していた証にほかなりません。

澤登先生

 今回ゲストとして三番町ごきげんクリニックの澤登院長をお迎えし、「老化防止」に関する貴重な講演をして頂きました。「平均寿命と健康寿命の差は現在7年であるが、これを0年にするのが理想であり、そのためには、血管の若返り、有酸素運動、良好な栄養バランスが必要である。喫煙者は毎日ビタミンCを2g摂取すべきであり、新陳代謝促進と血液濃度上昇防止のため、体重の1/30の水分を毎日摂りなさい」など、私にはいささか耳の痛い話でした。

 今回のこの講演を参考に来年もまた元気な姿で皆様と再会するのを楽しみにしております。石川研ご出身の皆様、同門会に集まるOBは皆気さくなメンバーばかりであり、気兼ねなくご参加できる会であると思っております。

 なお、本同門会発足当初より代表幹事をされてきた33年卒の柳澤先輩、34年卒の中西先輩が今回を持って勇退され、36年卒の奥川先輩に引き継がれました。お二方の今までの尽力に深く感謝するとともに、今後とも奥川新代表幹事の下で一致団結して本同門会を盛り上げて行く所存であります。

 現在の幹事は、奥川実(36)、加藤喜隆・神戸正樹・飯塚俊一(39)、比留間哲生・井上徹裕・窪田信行(40)、宮島猛男(41)、室賀五郎(42)、堀江芳文(46)、佐藤文昭(47)
カッコ内は学部卒業昭和年。

 (2008・6・16 佐藤文昭記)

全員で写真
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