第29回 交流会講演会

4月23日(土)に,第29回早稲田応用化学会交流会講演会がありました。応用化学会前会長である河村宏氏に「商社生活50年間の今昔」という演題で講演をしていただきました。  理系の就職が多い応用化学科で,どのような縁で商社に入社したかという所から始まり,50年間勤め上げた中での様々な経験を惜しげもなく話していただきました。

第29回交流会講演会1第29回交流会講演会2

学生が多く参加していたことから,結びの言葉として,学生へのアドバイスを 2 ついただきました。一つは「忙しい」と言わないことです。これは,「忙しい」と口に出すことで,周りから与えられる仕事が減ってしまい,自分を活かせないため,将来の自分の成長にとってマイナスになってしまうためです。そしてもう一つは「人に嫌われても,自分はその人を嫌いにならないこと」です。学生時代だけでなく,今後社会で生活していく中で,自分とソリの合わない人とは必ず会うことになり,会社ではそのような人とでも共に仕事をしなくてはいけません。しかし,自分とソリが合わないということは自分と違った考え方を持っているということであり,そのような人とこそ仕事で議論していく中で新しい発見や斬新な戦略が思いつくため,ソリが合わないから,嫌われたからと言って人を嫌いになるのではなく,じっと耐えることが必要だというアドバイスです。

河村氏は様々なご経験をされており,圧倒されながら話を聞いていましたが,結びの言葉での学生へのアドバイスが非常に身近なものであり,そして自分が意外と出来ていないことであったため,参考になるとともに,今後の大きな課題となりました。

 

講演会の後は,立食形式での懇親会を行いました。ここでは,講演会に参加した数多くの OB,OG の方のご参加もあり,色々なお話をすることができました。社会に出てからの経験の話や学生生活へのアドバイス,そしてちょっとした雑談など,学生と年齢の離れたOB,OGの方が多い中でも楽しく,かつ有意義な懇親会になりました。

第29回交流会講演会3

本講演会は 200 人規模であり,自分が今まで参加した講演会の中でもかなり規模の大きいものでした。そのため,非常にためになる講演だけでなく,懇親会も今まで以上に有意義に感じました。

今後も定期的にこのようなOB,OGの方による講演会が行われると良いと思いました。

 

文責 : 応用化学科 2年    神守 広一郎

写真提供 : 広報委員会 相馬 威宣様