2012年度新博士からのメッセージ
佐野 直樹
- 論文題目「Electropolymerized Polyviologens as Charge-Storageable and Photo-Voltaic Anode Materials」
和文題目 「電解重合ポリビオロゲンとその蓄電・光電変換負極物質への応用」 」 - 略歴
- 2008年3月 早稲田大学理工学部応用化学科卒業
- 2010年3月 早稲田大学大学院理工学研究科応用化学専攻修士課程修了
- 2011年4月 早稲田大学理工学部助手
- 2013年3月 早稲田大学大学院理工学研究科応用化学専攻博士後期課程修了
- 2013年3月 博士(工学・早稲田大学)
- 2013年4月 富士フイルム株式会社 入社
- 新博士からのメッセージ
この度、早稲田大学より博士（工学）の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本研究の遂行にあたり、懇切なるご指導を賜りました西出宏之教授ならびに小柳津研一教授に心より御礼申し上げます。また、本論文の審査を賜りました本間敬之教授、Rigoberto C. Advincula教授(Case Western Reserve大学)をはじめとする応用化学科の諸先生方、研究室の皆様に心より感謝申し上げます。
本学位論文は、水電解液中において可逆的かつ迅速なレドックス活性を示す、電子欠損のピリジニウム環から成るビオロゲンに着目し、これをレドックスポリマーとして拡張すると共に、電荷移動過程の解明から有機湿式デバイスへ適用した成果についてまとめたものです。多様な形状基板への成膜性に利点のある電解重合法を確立し、有機の蓄電素子および光電変換素子を研究する過程で分子レベルからナノ寸法における分子設計を体系化しました。本研究によって得られた知見は益々発展する重要視されていく環境エネルギー・電池材料分野に大きく寄与するものであると期待されます。
今春より私は、富士フイルム株式会社に入社し、これまで『早稲田大学』で培った応用化学の知見・技術を軸に、新しいフィールドで材料化学の発展に寄与していく所存です。この学位取得を研究者としての第一歩として、一層の研鑽を積んでいく所存であります。今後とも御指導・御鞭撻賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
清水 啓玄
- 論文題目「Study on Separation and Recovery of Metal Ion from Wastewater Based on Environmental Crystallization Method」
和文題目 「環境晶析手法に基づく排水中金属イオン分離および回収に関する研究 」 - 略歴
- 2005年3月 早稲田大学理工学部応用化学科卒業
- 2007年3月 早稲田大学大学院理工学研究科応用化学専攻修士課程修了
- 2007年4月 社団法人産業と環境の会（現社団法人産業環境管理協会 産業と環境の会センター）研究員
- 2009年9月 早稲田大学大学院先進理工学研究科応用化学専攻博士後期課程進学
- 2012年9月 早稲田大学大学院先進理工学研究科応用化学専攻博士後期課程満期退学
- 2013年2月 博士(工学・早稲田大学)
- 新博士からのメッセージ
この度、早稲田大学より博士（工学）の学位を授かり、身に余る光栄に深く感謝しております。本研究の遂行にあたり、懇切なるご指導を賜りました平沢泉教授に御礼申し上げます。また、本論文の審査を賜りました野田優教授、Joakim Ulrich教授、小堀深専任講師をはじめとする応用化学科の諸先生方、研究室の皆様に心より感謝申し上げます。
本学位論文は、排水中の金属イオンを晶析技術により効率的に分離・回収するシステムについての研究内容をまとめたものです。本システムを適用させることで、単離した金属イオンについて目的の金属生成物の粒径、形状、分散性を高度に制御して回収できることが確認されました。また、不純物を含む廃液に対しても、特定の金属イオンの取り込みが一定程度に制御できることが示されました。本研究によって得られた知見は、排水処理と材料創成との両立という点で大きく寄与するものであると期待されます。
私は早稲田大学において、非常に多くの経験を積むことができました。この学位取得を節目に、科学技術の技術的側面・情報的側面に対する意識を高め、一層の研鑽を積んでいく所存であります。今後とも御指導・御鞭撻賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
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菅野陽将
- 論文題目「Effective Use of Mesoporous Silica Films for the Preparation of Nanostructured Metals」
和文題目 「金属ナノ構造体の作製に向けたメソポーラスシリカ薄膜の有効利用 」 - 略歴
- 2008年3月 早稲田大学理工学部応用化学科卒業
- 2010年3月 早稲田大学大学院先進理工学研究科応用化学専攻修士課程修了
- 2013年3月 早稲田大学大学院理工学研究科応用化学専攻博士後期課程修了
- 2013年3月 博士(工学・早稲田大学)
- 2013年4月 電気化学工業株式会社入社
- 新博士からのメッセージ
この度、早稲田大学より博士（工学）の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本研究の遂行にあたり、懇切なるご指導を賜りました黒田教授に心より御礼申し上げます。また、本論文の審査を賜りました逢坂教授、菅原教授、本間教授をはじめとする応用化学科の諸先生方、共同研究でお世話になった独立行政法人物質・材料研究機構の山内先生、株式会社CANONの宮田先生、国立台湾大学のWu先生、夜遅くまで実験を共にし、議論を交わした研究室の皆様に心より感謝申し上げます。
本学位論文は、メソポーラスシリカ薄膜を鋳型とした金属ナノ構造体の形成手法についての研究内容をまとめたものです。微細な金属ナノ構造体は光学・電子材料分野で大きく注目されており、本研究では規則的に配列したナノスケールの細孔を有するメソポーラスシリカ薄膜を鋳型材料として用いることで、簡便で新奇な金属ナノ構造体の合成手法を提案しております。本研究により得られた知見は、金属のナノ構造制御に重要であり、当該分野に大きく寄与するものであると期待されます。
今春より私は電気化学工業株式会社に入社し、『早稲田』で学んだ応用化学の知見を軸に、より実践的な問題解決の場へと踏み出して行きます。先生方からの教えやこれまでの研究で得た経験を活かし、社会に還元できますことをこの上なく嬉しく感じております。この学位取得を研究者としての第一歩として、在野の精神を胸に、一層の研鑽を積んでいく所存であります。若輩者ではございますが、今後とも御指導・御鞭撻賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
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斉藤 ひとみ
- 論文題目「Synthesis of Inorganic-Organic Hybrids from Bridged-type Organic Precursors via Sol-Gel Processes」
和文題目 「ゾル-ゲル法による架橋型前駆体を用いた無機―有機ハイブリッドの合成」 - 略歴
- 2008年3月 早稲田大学理工学部応用化学科卒業
- 2010年3月 早稲田大学大学院先進理工学研究科応用化学専攻修士課程修了
- 2011年4月 早稲田大学先進理工学部応用化学科助手
- 2013年3月 早稲田大学大学院先進理工学研究科応用化学専攻博士後期課程修了
- 2013年3月 博士(工学・早稲田大学)
- 2013年4月 株式会社東芝
- 新博士からのメッセージ
この度、早稲田大学より博士（工学）の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本研究の遂行にあたり、懇切なるご指導を賜りました菅原教授に心より御礼申し上げます。また、本論文の審査を賜りました逢坂教授、黒田教授、本間教授、門間准教授、P. H. Mutin博士(CNRS, France)、約3か月の研修でお世話になったB. Boury教授(Universite Montpellier 2, France)と研究室の皆様に心より感謝申し上げます。
本学位論文は、様々な機能性官能基で架橋された前駆体からゾルーゲル法を用いて無機‐有機ハイブリッドを合成し、その機能についてまとめたものです。架橋型前駆体は無機ネットワーク中に官能基を組み込みやすいため、架橋部を適切に設計することで、高分散性・高比表面積を有するハイブリッドを容易に得ることができます。また、ハイブリッド化することで有機成分単独と比較して、耐熱性やイオン伝導性等の物性の向上が可能となることから、本研究によって得られた知見は有機物を有するエレクトロニクス・エネルギー材料の更なる発展に大きく寄与するものであると期待されます。
現在、私は、株式会社東芝の研究開発センターにて、早稲田大学応用化学科・応用化学専攻で身につけた知見をもとに、無機材料の研究を行っております。この学位取得を研究者としての第一歩として、一層の研鑽を積んでいく所存であります。今後とも御指導・御鞭撻賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
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高橋 克行
- 論文題目「Synthesis of Graft Radical Polymers on Inorganic Surfaces via Controlled Polymerization for Charge -Transport and -Storage」
和文題目 「精密重合により無機表面に合成したグラフトラジカルポリマーとその電荷輸送・保持」 - 略歴
- 2008年3月 早稲田大学理工学部応用化学科卒業
- 2010年3月 早稲田大学大学院先進理工学研究科応用化学専攻修士課程修了
- 2013年3月 早稲田大学大学院理工学研究科応用化学専攻博士後期課程修了
- 2013年3月 博士(工学・早稲田大学)
- 新博士からのメッセージ
この度、早稲田大学より博士（工学）の学位を賜り、身に余る光栄と感じますとともに言葉に尽くせない感謝の気持ちで一杯です。学位を授かるまでご多忙ななか最後まで粘り強く懇切丁寧なご指導ご鞭撻を賜りました西出宏之教授ならびに小柳津研一教授に心より御礼申し上げます。また博士審査を賜りました清水功雄教授を初めとします応用化学科の諸先生方、共同研究でお世話になりましたロシアVolgograd工科大Ivan A. Novakov学長、Alexander V. Navrotskiy教授、研究留学やインターンシップでお世話になった先生や各スタッフの方々、研究生活をお支えいただきましたOB・OGや秘書・スタッフを含め研究室の皆様に心より感謝申し上げます。
本学位論文は、無機基板に修飾したグラフトラジカルポリマーを基板含め設計・合成しその電気化学応答についてまとめたものです。精密重合により合成する根幹となる手法を確立したことでラジカルポリマーの設計が多様化、新たなデバイス創製やナノ材料設計など本研究によって得られた知見は21世紀を支えるエネルギー材料の分野に寄与するものと期待できると存じ上げます。
愛知県の片田舎から伝統ある早稲田大学応用化学科にて9年間学ぶ上で、数え切れない方々に支えていただきました。これまで修得した「早稲田」の知＝実学を社会へ活かし、これまで支えてくださった皆様に恩返しすると同時に、新社会人として日本社会に貢献できるよう一層の研鑽を積んでいく所存であります。今後とも早稲田で学んだ一学徒として研究に限らずご教示叱咤激励のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
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迎田 裕貴
- 論文題目「Development of syn-selective remote stereoinductive reaction and the total synthesis of antitumor benzopyrenomycin」
和文題目「Syn選択的遠隔不斉誘導反応の開発と抗腫瘍性物質ベンゾピレノマイシンの全合成」 - 略歴
- 2008年3月 早稲田大学理工学部応用化学科卒業
- 2010年3月 早稲田大学大学院先進理工学研究科応用化学専攻修士課程修了
- 2012年4月 早稲田大学先進理工学部応用化学科助手
- 2013年3月 早稲田大学大学院先進理工学研究科応用化学専攻博士後期課程修了
- 2013年3月 博士(工学・早稲田大学)
- 2013年4月 住友化学株式会社 研究員
- 新博士からのメッセージ
この度、早稲田大学より博士（工学）の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本研究の遂行にあたり、懇切なるご指導を賜りました細川誠二郎准教授ならびに竜田邦明栄誉フェロー・名誉教授に心より御礼申し上げます。また、本論文の審査を賜りました清水功雄教授をはじめとする応用化学科の諸先生方、研究室の皆様に心より感謝申し上げます。
本学位論文はビニロガス向山アルドール反応の開発と抗腫瘍性物質benzopyrenomycinの全合成についてまとめたものです。反応開発研究については、従来anti体のみが得られていた反応に対して、syn体も作り分けられるようにする条件を確立しました。全合成研究では新規な骨格構築法を確立し、効率的な合成経路にてbenzopyrenomycinの初の全合成を達成しました。これらの研究は目的物（天然物）を効率的かつ迅速に合成することに関わっており、合成研究のスピードアップに寄与するものであると期待されております。
私は住友化学株式会社の研究員として研究を行っていく予定であります。『早稲田』で学んだ応用化学の知見を軸に、日々熱き使命感を持って愚直に研究を進めていきたいと思います。この学位取得を研究者としての第一歩として、一層の研鑽を積んでいく所存であります。今後とも御指導・御鞭撻賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
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山本 大輔
- 論文題目「Field Effect Transistor Biosensors for Chiral Discrimination and Detection of Disease Marker」
和文題目「キラル識別および疾患マーカー検出に向けた電界効果トランジスタ型バイオセンサ」 - 略歴
- 2008年3月 早稲田大学理工学部応用化学科卒業
- 2010年3月 早稲田大学大学院先進理工学研究科ナノ理工学専攻修士課程修了
- 2010年4月 日本学術振興会特別研究員DC1(グローバルCOE)
- 2012年4月 早稲田大学先進理工学部応用化学科助手
- 2012年9月 早稲田大学大学院先進理工学研究科ナノ理工学専攻博士後期課程修了
- 2012年9月 博士(工学・早稲田大学)
- 2012年9月 早稲田大学先進理工学部応用化学科助手
- 新博士からのメッセージ
この度、早稲田大学より博士（工学）の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本研究の遂行にあたり、懇切なるご指導を賜りました逢坂哲彌教授に心より御礼申し上げます。また、本論文の審査を賜りました黒田一幸教授、菅原義之教授、本間敬之教授、門間聰之准教授に厚く御礼申し上げます。さらに、お世話になりました応用化学科およびナノ理工学専攻の諸先生方、応用物理化学研究室の皆様に心より感謝申し上げます。
本学位論文は、電界効果トランジスタ (FET)を用いたバイオセンサに関して、生理活性の変化に影響を及ぼすアミノ酸のキラリティーの識別、およびがんをはじめとする様々な発症に関与するマトリックスメタロプロテアーゼの検出を行った成果を纏めたものです。現在実用化されている、蛍光物質などの標識分子を利用する方法とは異なり、FETデバイスはラベルフリー検出を可能としています。また、FETは小型化・集積化・安価に大量生産が可能なデバイスであるため、創薬・医療分野において実用化の提案が試みられています。本研究によって得られた知見は、FETバイオセンサ開発の可能性に関して工学的な知見を与えるとともに、バイオセンサ分野の開拓に大きく寄与することが期待されます。
現在、私は早稲田大学先進理工学部応用化学科の助手として、これまでに早稲田で学んだ応用化学の知見を軸に、FETバイオセンサの研究を引き続き行っております。この学位取得を研究者としての第一歩として、一層の研鑽を積んでいく所存であります。今後とも御指導・御鞭撻賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。
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小林 千秋
- 論文題目「Formation of Ultrathin Films by Laterally Enhanced Growth of Electrochemical Deposition for Molecular Electronics」
和文題目「分子エレクトロニクスヘの応用を目的としたラテラル方向へのめっき優先成長を用いた 超薄膜の形成」 - 略歴
- 2008年3月 早稲田大学理工学部応用化学科卒業
- 2010年3月 早稲田大学大学院先進理工学研究科ナノ理工学専攻修士課程修了
- 2013年3月 早稲田大学大学院先進理工学研究科ナノ理工学専攻博士後期課程修了
- 2013年3月 博士(工学・早稲田大学)
- 2013年4月 旭化成株式会社入社
- 新博士からのメッセージ
この度、早稲田大学より博士（工学）の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本研究の遂行にあたり、懇切なるご指導を賜りました本間敬之教授に心より御礼申し上げます。また、本論文のご審査を賜りました逢坂哲彌教授、黒田一幸教授、菅原義之教授、門間聰之准教授をはじめとする応用化学科の諸先生方、また、同じく本論文のご審査を賜りました、Tel-Aviv大学のYosi Shacham-Diamand教授、そして、研究生活の様々な場面において有益なご助言を賜りました応用物理化学研究室の皆様に、心より感謝申し上げます。
本学位論文は、分子エレクトロニクスへの応用を目的に、めっき析出の新たな制御手法として、ラテラル方向への優先成長という概念を提案し、その実現のためのプロセス条件の確立およびメカニズムの解析を試みました。そして、ラテラル方向へのめっき成長に関して得られた知見を基に、平滑かつnmレベルの極めて薄い電極膜を有するナノギャップ電極を作製し、有機ナノワイヤを用いる3端子素子を構築し動作を実証いたしました。これらの系統的な成果は、エレクトロニクス分野をはじめとした、高機能材料の求められる様々な領域に対し、めっきプロセスの適用に新たな可能性を示しました。
今春より私は旭化成株式会社に入社し、これまで早稲田大学応用化学科で身につけた知識と技術を活かし、新しいフィールドにてグローバルに活躍したく考えております。この学位取得を研究者としての第一歩として、一層の研鑽を積んでいく所存であります。今後とも御指導・御鞭撻賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
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齋藤美紀子
- 論文題目「エレクトロニクス実装のためのナノレベル電析形態制御に関する研究」
英文題目「A Study on Nanoscale Morphology Control of Electrodeposition for Electronics Packaging - 略歴
- 1977年3月 岩手大学工学部応用化学科卒業
- 1977年4月 日本電気株式会社・中央研究所・電子デバイス研究部入社
- 2002年8月 日本電気株式会社・機能デバイス研究所退社
- 2002年9月 早稲田大学ナノテクノロジー研究所・常勤嘱託（客員研究員）
- 2003年9月 早稲田大学ナノテクノロジー研究所・客員講師（専任扱い）
- 2005年9月 早稲田大学ナノテクノロジー研究所・客員助教授（専任扱い）
- 2012年4月 早稲田大学ナノ理工学研究機構・主任研究員（研究院准教授）
- 2013年3月 博士(工学・早稲田大学)
- 2013年4月 早稲田大学ナノ理工学研究機構・主任研究員（研究院准教授）
- 新博士からのメッセージ
この度、早稲田大学より博士（工学）の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本研究の遂行にあたり、懇切なるご指導を賜りました本間敬之教授、逢坂哲彌教授、庄子習一教授に心より御礼申し上げます。また、適切なるご指導を頂きましたナノ理工学研究機構の諸先生方、本間研究室の皆様に心より感謝申し上げます。
本学位論文は、電子機器の高機能化や小型化の基幹技術であるエレクトロニクス実装用の微小バンプや配線等の電析形成において、基板表面とめっき液のいわゆる固液界面に着目し、ナノレベルの電析形態制御を実現するための方法論に関する内容をまとめたものです。固液界面プロセスに重点をおいたバンプ電析形態のナノレベル制御や結晶配向制御によるウイスカ抑制を提案いたしました。また電析法による金属ナノ粒子合成においてはその初期析出について表面増強ラマン分光法を用いた解析を進め、ナノ粒子の形態制御について提案いたしました。本研究では独自の評価素子を作製し、新規手法を確立したことで、ナノレベルの電析形態制御を可能にしました。本研究で得られた知見が先端産業において重要となっているエレクトロニクス実装分野の今後の進展に貢献するものと期待しています。
現在、私は早稲田大学・ナノ理工学研究機構の研究員として、『早稲田』で学んだ応用化学の知見を軸に、6大学間の特異構造金属に関する共同研究やナノテクノロジー技術を基にした企業や研究機関への研究支援を展開しております。この学位取得を励みとして、一層の研鑽を積んでいく所存であります。今後とも御指導・御鞭撻賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
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