この度、早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本研究の遂行にあたり、懇切なるご指導を賜りました本間敬之教授ならびにナノテクノロジー研究所の齋藤美紀子准教授に心より御礼申し上げます。また、本論文のご審査を賜りました逢坂哲彌教授、黒田一幸教授、菅原義之教授、門間聰之准教授をはじめとする応用化学科の諸先生方、研究室の皆様に心より感謝申し上げます。
本学位論文は、無電解析出法により金属ナノインプリントモールド形成を行う際の初期触媒化プロセスに着目し、自己組織化有機単分子膜による表面修飾を適用した新たなプロセスの研究内容をまとめたものです。特に初期触媒化と金属の均一析出性の原因を解明し、金属析出物と修飾した表面の間の密着強度を明確に解析し、金属析出物を適切な機械的強度を制御したことで、精密な三次元ナノ構造体を有する金属インプリントモールドの作製ができ、本研究によって得られた知見はナノインプリントプロセスのさらなる発展と実用化に大きく寄与するものであると期待されます。
現在、私はWISPROの知的財産コンサルタントとして、『早稲田』で培った理工学の力を軸に、技術分野のグローバルな特許戦略を練る仕事に携わっております。早稲田大学の卒業生として、国際的に活躍できることを目指しております。今後ともどうか御指導・御鞭撻賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
Thank you very much of the opportunity that Waseda university has granted me a doctoral degree of Engineering. The study has been carried out under the direction of Professor Dr. Takayuki Homma. I am deeply grateful to Professor Dr. Takayuki Homma for his kindly supervision, invaluable advices, helpful discussion, careful reviewing of the manuscript, and continuous encouragement on my works during the term of September 2010-September 2013. I have learned not only scientific knowledge and techniques but also many attitudes and spirits as a researcher from him. I would like to express my deep appreciation to Professor Dr. Tetsuya Osaka, Professor Dr. Kazuyuki Kuroda, Professor Dr. Yoshiyuki Sugahara, and Associate Professor Dr. Toshiyuki Momma for reviewing my thesis, and for their valuable suggestions and advices. Gratitude is offered to all my colleagues in the laboratory for their experimental assistant, discussions, and kind friendship.
This study attempts to understand the reaction mechanism of the electroless deposition process using experimental and theoretical methodologies focusing on the mechanism of the reductant reactions on metal surfaces. The experimental method is applicable for characterizing reductants adsorption on metal surfaces with high-selectivity component at right angle down to sub-monolayer level using a surface enhanced Raman antenna, which can define the place and structure of adsorbed reductants just only at 1-2 nm from the antenna surface. Meanwhile, the theoretical method Density Functional Theory (DFT) can provide molecular level, basic level information for understanding the mechanism according to the chemical characteristics. Much insight can be gained from the theoretical calculation, and the mere reproduction of experimental data will never be satisfying unless they come with a great deal of improved understanding.
At present, I am working in the Northwest University (Xi’an, China) as a lecturer. I will continue my research in the electrochemical field. And I hope I will have another opportunity to learn from the professors of Waseda University again in the future.
この度、早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本研究の遂行にあたり、懇切なるご指導を賜りました桐村光太郎教授に心より御礼申し上げます。また、本論文の審査を賜りました木野邦器教授、西出宏之教授をはじめとする応用化学科の諸先生方、そして、研究活動の様々な場面において有益なご助言を賜りました研究室の皆様に心より感謝申し上げます。
本学位論文は、クエン酸生産糸状菌Aspergillus niger(クロコウジカビ)におけるクエン酸生産機構の解析を目的として、遺伝子工学とゲノム情報を駆使しながらクエン酸生産との関連が推定される酵素や代謝経路の機能や関連性を明らかにし、さらにその過程で得た知見を基盤として、代謝工学によりA. nigerにおける有機酸生産を改変させた研究内容をまとめたものです。食品添加物やキレート剤など、多様な用途を有する有用有機酸であるクエン酸の世界的な年間生産量は年々増加しており、その全てがA. nigerを利用した発酵により生産されています。本研究における成果は、この工業微生物であるA. nigerの育種に新規な途を拓くと共に、応用生物化学の領域に大きく寄与するものと期待しております。
新年度からは早稲田大学先進理工学部助手として、本研究をまとめるにあたって学んだことを糧にして、さらに研究活動へ注力していく所存です。この学位取得を研究者としての第一歩として、一層の研鑽を積んでいく所存であります。今後とも御指導、御鞭撻賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
この度、早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本研究の遂行にあたり、懇切なるご指導を賜りました西出宏之教授ならびに小柳津研一教授に心より御礼申し上げます。また、本論文の審査を賜りましたRigoberto C. Advincula教授(Case Western Reserve大学)、Zi-Chen Li教授(北京大学)、本間敬之教授をはじめとする応用化学科の諸先生方、研究室の皆様に心より感謝申し上げます。
本学位論文は、可逆な酸化還元能を有する有機ラジカルが高密度に置換したポリマーの精密合成法の確立と、電極活物質への応用についての研究をまとめたものです。適切な開始剤を用いたニトロキシドラジカル置換モノマーのアニオン重合、アニオン開環重合、開環メタセシス重合により、ラジカルへの副反応を抑制しつつ、分子量を制御した高分子量ポリマーや分岐型ポリマーを合成しました。また、各ポリマーの構造に特徴づけられる電気化学特性を明らかにし、リチウムイオン二次電池、レドックスフロー電池の電極活物質として提案しております。本研究によって得られた知見は益々発展するエネルギー材料の分野に大きく寄与するものであると期待されます。
今春より私は、旭化成ケミカルズ株式会社に入社し、『早稲田』で学んだ応用化学の知見を軸に、新しいフィールドで挑戦していく所存です。この学位取得を研究者としての第一歩として、一層の研鑽を積んでいく所存であります。今後とも御指導・御鞭撻賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
この度、早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本研究の遂行にあたり、懇切なるご指導を賜りました西出教授ならびに小柳津教授に心より御礼申し上げます。また、本論文の審査を賜りました桐村教授、Rigoberto C. Advincula教授 (Case Western Reserve Univ.)、Zi-Chen Li教授 (Peking Univ.)、そして応用化学科の諸先生方、高分子化学研究室の皆様に心より感謝申し上げます。
本学位論文は、酸素またはその還元種のキャリアとなりうる酸素キャリア分子に焦点を絞り、ネットワーク構造をもつコバルトポルフィリンポリマーによる酸素の促進輸送膜、パーフルオロ化合物や水素結合供与体を電解質中における酸素キャリアとし、一例として空気電池における酸素供給に適用いたしました。また、スクリーン印刷技術を利用したフレキシブルな水系電解質からなる有機二次電池を作成し、酸素キャリア分子と充放電デバイスへの応用をとりまとめました。嵩高く、剛直なポルフィリン部を濃度高く含みながらも、凝集の無い均一な高分子膜の作製に成功し、機能性高分子の合成化学として非常に意義の大きい研究成果を得たと考えております。また、従来の電池分野にない、酸素を効率よく供給可能な材料を提案し、その効果を実証できたことは電池研究における有機・高分子材料の可能性を広げることができたと考えております。
今春より富士フイルム株式会社に勤める予定であり、応用化学科、高分子化学研究室で得た知識・経験を活かせる環境に巡り合えたことを大変喜ばしく思います。この学位取得を研究者としての第一歩として、一層の研鑽を積んでいく所存であります。今後とも御指導・御鞭撻賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
この度、早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本研究の遂行にあたり、懇切なるご指導を賜りました平沢泉教授、野田優教授ならびに小堀深助手に心より御礼申し上げます。また、本論文の審査を賜りました桐村光太郎教授をはじめとする応用化学科の諸先生方、研究室の皆様に心より感謝申し上げます。
本学位論文は、反応晶析場による結晶特性制御についてまとめたものです。その中でも、ポリエチレンイミン反応場を利用した反応晶析により、(Y,Gd)BO3:Eu3+の小粒径化・形状均一化、凝集抑制を達成したことは、プラズマディスプレイパネル作製時の蛍光体使用量削減、焼成時間短縮を可能にし、省資源化、省エネルギー化および商品価格低減につながると期待されます。加えて、(Y,Gd)BO3:Eu3+前駆体を結晶の形で析出させる操作条件は、非晶質で析出しやすい他の物質にも応用可能と考えられ、反応晶析のみならず下流プロセスにおいても、形状・粒径など結晶特性の制御に大きく寄与すると期待されます。また、CaSO4・2H2O単分散微粒子合成には、(Y,Gd)BO3:Eu3+と異なりポリアクリル酸などカルボキシル基をもつ高分子電解質が有効であるという結果から、対象金属イオンとの相互作用の種類や強さを考慮して高分子電解質反応場の種類・濃度・pHを選択する必要性が示唆され、この方法を別の高分子電解質、別の金属イオンに適用する際のヒントとなると期待されます。
この学位取得を研究者としての第一歩として、一層の研鑽を積んでいく所存であります。今後とも御指導・御鞭撻賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
この度、早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本研究の遂行にあたり、懇切なるご指導を賜りました平沢教授ならびに小堀専任講師に心より御礼申し上げます。また、本論文の審査を賜りました本大学応用化学科の野田教授、ドイツのマルティンルター大学のJoachim Ulrich教授の先生方、研究室の皆様に心より感謝申し上げます。
本学位論文は、使用済み核燃料を再処理する過程における新規なスケーリング防止手法についての研究内容をまとめたものです。特に晶析工学を基盤にした新規手法を確立したことで、種結晶を用い、スケーリング抑制することができ、安価かつ簡便の代替法への展開など、本研究によって得られた知見は原子力分野のみならず各種産業におけるスケーリング防止対策に大いに貢献しうるものと期待されます。
現在、私は中国科学院海洋研究所の研究員として、『早稲田』で学んだ応用化学の知見を軸に、海水淡水化におけるスケーリング防止の研究を展開しております。この学位取得を研究者としての第一歩として、一層の研鑽を積んでいく所存であります。今後とも御指導・御鞭撻賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
この度、早稲田大学より博士(工学)の学位を授かりまして、身に余る光栄と深く感謝すると同時に、研究者として一歩前進したことに非常に身の引き締まる思いでおります。本研究の遂行にあたり、懇切なるご指導を賜りました平沢泉教授ならびに小堀深専任講師に心より御礼申し上げます。また、本論文の審査を賜りました野田優教授をはじめとする応用化学科の諸先生方、共に研究に邁進した研究室の先輩・同輩・後輩たちに心より感謝申し上げます。
本学位論文は、炭酸塩の反応晶析過程における水溶性高分子電解質が与える影響を中心に難溶性塩の反応晶析現象を検討したもので,所望の特性(粒径・形状・多形・単分散性)を持つ結晶を制御された形で析出させる手法を検証してまいりました。特に炭酸塩においてはカルボキシ基を含有する高分子添加剤の影響が顕著で、種々の炭酸塩について結晶特性の制御を実現しました。また、得られた製品結晶についての固液分離性を精密ろ過に着目して検証、議論したものです。固体製品の多くが結晶製品であり、多岐に渡る分野において工業展開していることから、そのプロセスでの効率向上などに大きく寄与するものであると期待されます。
現在、私は平沢・小堀研究室の助手という立場で、これまで応用化学科/専攻、研究室内で学んできたことを軸に引き続き晶析技術とその応用研究に尽力しております。また、この学位取得までに培った知識や経験を存分に活かせるよう、研究者としての自律と責任を日々考えながら、一層の研鑽を積んでいく所存であります。今後とも御指導・御鞭撻賜りますよう宜しくお願い申し上げます。