この度、早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本研究の遂行にあたり、懇切なるご指導を賜りました黒田一幸教授、下嶋敦准教授ならびに和田宏明教授に心より御礼申し上げます。また、本論文の審査を賜りました逢坂哲彌教授、菅原義之教授をはじめとする応用化学科の諸先生方、研究室の皆様に心より感謝申し上げます。さらに、分析等でお世話になった物性計測センターラボの皆様をはじめ、研究に携わってくださったすべての方々にも深く感謝申し上げます。
本学位論文は、無機層状物質の一つである層状ケイ酸塩に対する非共有結合性の修飾・共有結合性の修飾・層間縮合の組み合わせにより精密なケイ酸塩骨格が構築できることについてまとめたものです。特に、層状ケイ酸塩の酸処理物層間へ極性有機分子を導入することが積層秩序の緻密な制御を可能にし、それを中間体として用いることで従来を超える精密な骨格形成を導くことを示すことができました。本研究の知見は、ゼオライトを始めとする結晶性多孔体の精密合成の発展およびその機能創出に大きく貢献できると考えております。
現在、私は東京大学工学系研究科の博士研究員として、新規光触媒創製の研究に従事しております。早稲田で学んだ研究者としての広い視野と黒田・下嶋・和田研で学ばせていただいた無機合成力を大いに活かして、化学および産業の発展に貢献できるよう、より一層の研鑽を積んでいく所存であります。今後とも諸先生・先輩方には御指導・御鞭撻賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
この度、早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり、深く感謝しております。本研究の遂行にあたり、懇切なるご指導を賜りました関根教授に心より御礼申し上げます。また、本論文の審査を賜りました松方教授、門間教授、東京工業大学の山中教授をはじめとする応用化学科の諸先生方、研究室の皆様に心より感謝申し上げます。
本学位論文は、水素製造に向けた種々のメタン転換反応に対して、低温で高活性を発現させるための触媒への電場印加効果に関する研究をまとめたものです。物理化学に基づく反応速度論および分光学に基づく分析手法を活用し、触媒に対して電場を印加することで高活性が発現する因子を解明し、本プロセスの応用指針を提示しました。本論文の触媒と電気のシナジー効果に関する知見は、新規触媒反応として触媒化学分野の発展に貢献できると考えられます。また本プロセスを用いることによる種々の触媒反応の低温化・高活性化は、プロセス全体のエネルギー効率の向上に貢献すると考えられます。本論文で得られた知見が、とりわけエネルギー問題に対する解決策として一助となれば幸いです。
現在、私は沼津工業高等専門学校、物質工学科の助教として、早稲田大学、応用化学科で学んだ「世に役立つ化学」を指導しております。日本一の富士山を臨み、美味しい魚も豊富な自然豊かな新天地で、第一線で活躍できる生徒を輩出できるように、また研究者としても一層の研鑽を積んでいく所存であります。今後とも御指導・御鞭撻賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
この度、早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本研究の遂行にあたり、懇切なるご指導を賜りました平沢泉教授に心より御礼申し上げます。また、本論文の審査を賜りました野田優教授、細川誠二郎准教授をはじめとする応用化学科の諸先生方、研究室の皆様に心より感謝申し上げます。
本学位論文は、医薬品開発として重要である“高純度・高光学純度化”に関して、医薬化合物を対象とした新規な選択的晶析技術の戦略と開発及び現象の解明について研究内容をまとめたものです。特に結晶化によって母液の光学純度が向上するという光学純度向上の逆転現象に対し、結晶形成における分子コンフォメーションの重要性を提示できたことは、今後の新規光学分割技術の発展に貢献するものであると期待されます。また、準安定領域を制御した速度論的結晶化分離法による結晶の高純度化も提案しています。この分離精製法は、異性体や類縁体のような類似した系でも適用できるものであると期待されます。
現在、私は日本マイクロバイオファーマ褐、究開発部にて、医薬化合物のプロセス開発研究に従事しております。この学位取得を励みに、更なる飛躍を目指してより一層の研鑽を積んでいく所存であります。今後とも御指導・御鞭撻賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
この度、早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本研究の遂行にあたり、懇切なるご指導を賜りました関根泰教授に心より御礼申し上げます。また、また、本論文の審査を賜りました応用化学科の諸先生方、関根研究室の皆様に心より感謝申し上げます。
本学位論文は、芳香族炭化水素の水蒸気改質反応におけるNiペロブスカイト型酸化物触媒の活性、耐酸化性、および構造に関しての研究内容をまとめたものです。活性金属であるNiは還元状態でないと水蒸気改質活性を示さず、酸化雰囲気で失活するのですが、担体にペロブスカイト型酸化物を用い、さらには第二金属を添加することで耐酸化性を有するNi触媒を見出すことができました。また、メカニズムを明らかにすることにより、学理の追及を行いました。本研究成果で得られた知見は、今後の触媒化学分野の発展に貢献すると考えられます。
現在、私はJX日鉱日石エネルギー(株)の中央技術研究所で『早稲田』で学んだ応用化学の知見を軸に、水素社会の実現に向けて有機ハイドライド方式の水素ステーションに用いる脱水素触媒の開発に取り組んでいます。この学位取得を励みとして、一層の研鑽を積んでいく所存であります。今後とも御指導・御鞭撻賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
この度、早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本研究の遂行にあたり、懇切なるご指導を賜りました西出宏之教授ならびに小柳津研一教授に心より御礼申し上げます。また、本論文の審査を賜りました本間敬之教授をはじめとする応用化学科の諸先生方、研究室の皆様に心より感謝申し上げるとともに、力強い御支援頂きましたパナソニック株式会社の皆様にも厚くお礼申し上げます。
本学位論文は、有機レドックス分子の電荷移動過程に着目し、有機分子の色素増感太陽電池への応用についての研究内容をまとめたものです。特に、有機レドックス分子の電位制御により、色素増感太陽電池の高い効率と蓄電機能の付与を実証するなど、本研究によって得られた知見は、色素増感太陽電池にとどまらず広く有機材料を適応したデバイスへの応用に大きく寄与するものであると期待されます。
私は、引き続きパナソニック株式会社の研究員として、『早稲田』で学んだ応用化学の知見を軸に、新規太陽電池の研究開発を推進しております。この学位取得を研究者としての第一歩として、一層の研鑽を積んでいく所存であります。今後とも御指導・御鞭撻賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
この度、早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり、身に余る光栄と深く感謝しております。本研究の遂行にあたり、懇切なるご指導を賜りました関根泰教授に心より御礼申し上げます。また、本論文の審査を賜りました首都大学東京の宍戸哲也教授、早稲田大学応用化学科の松方正彦主任教授、菅原義之教授、研究室の皆様に心より感謝申し上げます。
本学位論文は固体触媒における金属と担体の相互作用もしくは金属同士の相互作用がいかに触媒機能を向上させるかについて、天然ガスの主成分であるメタンの部分酸化とバイオマスタールに多く含有する芳香族炭化水素としてトルエンを原料に用いた水蒸気改質という二つの反応を通して検討したものです。XAFSやXPSなど種々の固体触媒の分析を通して、PtやNiといった金属と酸化物担体表面酸素との結合や金属間での電子授受の現象を観測し、相互作用という抽象的な表現を目に見える形で具現化したことのが本論文の新規性です。また、それらの相互作用によって担持された金属の粒子サイズ・電子状態の制御が可能となり、触媒性能が格段に向上しました。本論文の研究成果は産業界での固体触媒設計の新たな可能性を提示し得るものといえます。
今春より、産業界で研究者として働くこととなります。大学での研究とはスピード、規模、コストなど様々な面で異なる環境に身を置きますが、学位取得に至る中で多くの先生方や仲間ととも培ってきた研究における課題解決・課題設定能力を新天地でも存分に発揮し、社会の発展に貢献できる研究者を目指していく所存であります。今後ともご指導・ご鞭撻賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
この度,早稲田大学より博士(工学)の学位を授かり,身に余る光栄と深く感謝しております.本研究の遂行にあたり,懇切なるご指導を賜りました逢坂哲彌教授ならびに門間 聰之教授に心より御礼申し上げます.また,本論文の審査を賜りました黒田一幸教授, 本間敬之教授をはじめとする応用化学科の諸先生方,研究室の皆様に心より感謝申し上げます.
本学位論文は,次世代リチウム二次電池の新しい正極材料としてLi2S を利用するための, 炭素シェルとLi2S コアからなるコアシェル構造の形成手法の提案を行っています.このシェルとなる炭素材料に官能基を導入することで形成させた両親媒性表面が反応場として適切であると結論付け,今後のリチウム‐硫黄蓄電池系正極の材料設計指針を示しています.カーボン被覆硫化リチウム作製と評価にとどまらず,さらには新規な材料合成手法として有効なものを評価し,特に,晶析で形成した硫酸リチウムの炭素中での熱分解によるLi2Sの合成など,本研究によって工業化に向けた粒径制御の可能性も示されました.
この学位取得を研究者としての第一歩として,一層の研鑽を積んでいく所存であります.今後とも御指導・御鞭撻賜りますよう宜しくお願い申し上げます.