文部科学省科学技術振興調整費「戦略的研究拠点育成プログラム」に、早稲田大学が提案した「先端科学と健康医療の融合拠点の形成」が平成16年度(2004年度)課題として採択されました。この「戦略的研究拠点育成プログラム」は、大学の機構改革をうながすとともに、優れた成果を生み出す研究開発システムの実現を目指して、国際的に魅力のある卓越した研究拠点創出を図る目的で2001年度に創設されたプログラムです。
このプログラムは今後、第一線の研究大学として認可されることができるか、という点においても キーとなるプログラムであり、それが通称「スーパーCOE」と呼ばれるゆえんであります。これまでは、東京大学、大阪大学など旧帝大を中心に選出されて いましたが、平成16年度(2004年度)は、私学としては初めて慶應義塾大学と並び、早稲田大学が提案した 「先端科学と健康医療の融合拠点の形成」(代表者=白井克彦総長、事務局長=逢坂哲彌教授)が課題として採択され、先端科学と健康医療の 融合的研究拠点として先端科学・健康医療融合機構を発足させることとなりました。
先端科学・ 健康医療融合研究機構は、学内外の自然科学、人文社会科学領域の研究者が参加できるフレキシブルな 研究システムであり、各研究者の得意な研究手法に裏打ちされた融合研究を効果的に展開します。初年度に9億円という大型の研究費用が用意されており、5年間で総額40億円近いプロジェクトとなります。
この研究システムの中核として「生命医療工学(BME:Biomedical Engineering) インスティテュート」と「スーパー・オープンラボ(SOL:Super Open Lab.)」を発足させ、高度な国際的研究者となる スーパー・テクノロジー・オフィサー(STO:Super Technology Officer)の輩出を目指します。 両組織が円滑に運営され、かつ相乗的な効果が得られるよう本プロジェクトの事務局が 強力にサポートします。BMEインスティテュートの研究代表者には竜田邦明教授・副機構長が就任し、将来、同インスティテュートと連動して先端科学と健康医療を融合した 研究・教育カリキュラムを実施できる教育機関として先端科学・健康医療融合大学院(仮称) の設立を目指します。
本プロジェクトには大学の多くの研究者が参画していますが、研究ドメインとして関連する応用化学科の先生方をご紹介します。