新入生オリエンテーション2012

 本年度も昨年同様約160人の新入生を迎えた早稲田大学先進理工学部応用化学科。昨年度は東日本大震災の影響があり7月の開催となったが、本年度のオリエンテーションは従来通りGW初めの開催となった。
 受験という重責からようやく解放され、いま新たに大学生という場にて、未来への大きな翼を開き始めようとする新入生。大学生活について期待や不安を抱く新入生に、先生方や先輩方、そしてこれから長く付き合っていくであろう友人との交流を図りながら、その新たな第一歩となる指標を与えるのが、このオリエンテーションの目的である。
 我々応用化学会学生部会委員は1年生担任の小堀先生のご指導の下、昨年12月より、昨年を上回る新入生にとってより充実したより良いオリエンテーションにするために準備を進めてきた。  従来の流れを汲みつつも、大きく変化を加えた今年のオリエンテーションを振り返ろう。

スケジュール

第1日目 4月29日(日)第2日目 4月30日(土)
9:00  西早稲田キャンパス集合6:30  起床
9:15  出発7:30  朝食
12:30 セミナーハウス到着8:45  ミニ講義2
12:45 昼食     スポーツ大会
14:00 応化ガイダンス10:00  台風の目
15:10 ミニ講義110:45  大縄
17:00 GM111:30  綱引き
18:00 夕食&風呂12:15  昼食
19:15 GM213:15  閉会式
20:10 GM313:45 出発
21:10 先輩との懇親会16:00 西早稲田キャンパス到着
22:30 就寝 
第1日目

 まず初日の朝、何よりも心配であったのはGW初めという日程による交通渋滞である。関越道の下りにおいてツアーバスの大事故が起き、先行き不透明な状況であったが、無事にスケジュール通り到着することが出来た。
 到着後まずは食堂にて昼食を取った。約3時間に及ぶバスの旅の後であるからか、新入生の「お腹空いた」という声が聞こえ、食堂は大賑わいであった。
 昼食後にはガイダンスを行った。新入生担任及び応用化学科の先生方より、今後の学部生4年間および大学院までを見据えた6年間の早稲田大学先進理工学部応用化学科における大学生活についてご説明をいただいた。

 前述の通り、今年のオリエンテーションは従来に加えて大きな変更を行った。
 そのうちの1つが先生方によるミニ講義である。これはカリキュラム等についてご説明いただいたガイダンスとは違い、各先生方におよそ10分という短い時間ではあるが、先生方から応用化学研究の先輩として、新入生に向けて自由にお言葉をいただくものである。先生方の熱い思いに熱心に耳を傾ける学生が印象的であった。

 もうひとつの大きな変化。それはGM、すなわち先生方とのグループミーティングの充実化である。従来は新入生を半分に分け各学生一度だけ先生とお話しする機会があったが、今年はGMを3回転行うことで、先生方1人に対する人数は7~12人と少人数に保った上で、各学生に2回GMの機会を設けた。
 また、事前に各学生が入学時に興味がある分野についてアンケートを実地したことで、それぞれの分野を研究する先生方のお話が聞けるように考慮した。 このGMにて、2人の先生方より、ここでしか聞くことが出来ないお話を聞き、質問する機会を設けたことで新入生の視野、そして将来の夢がまた一段と広がったのではないだろうか。



 さて、夕食・GM後には、例年通り先輩との懇親会を設けた。大学生という新たな環境に不安やなにが出来るのだろうという期待をもった新入生と大学生としての先輩学生との交流の場である。朝から、バス移動・ガイダンス・ミニ講義・そして先生方と初めて直接お話しする機会と、少々お疲れ気味な新入生にリラックスしてもらう目的で、お菓子を用意しインフォーマルな歓談の場とした。
 GMにて少々緊張がみられた新入生も、懇親会では打ち解けて話す事が出来たようである。我々応化委員がすこしでも不安解消の役に立てたなら良いと思う。

第2日目

 オリエンテーション2日目。出発前の天気予報では、雨の予報であったが、みんなの思いが通じたのか、なんとか曇りになってくれた。
 2日目も朝は先生方のミニ講義から始まった。しかしながら、学生の中には体が動かしたくてしょうがないのかスポーツ大会が待ち遠しいらしく、そわそわしているように見受けられる学生もちらほらいた。
 さて、今年のスポーツ大会のテーマは「団結」であった。 従来、ドッジボールや野球、サッカーなどの球技を行うこともあったが、今年は「団結」というテーマに沿い、個人の能力が如実に出ないもの、そしてみんなで同時に参加できるものを採用した。
 まず、第一競技の「台風の目」である。これはいわゆる棒リレーであり、2人で1つの棒を持ち人の周りを一周した後、チーム全員の足の下に棒を通すリレーである。最終走者は白衣を着て走るという演出も応化らしくておもしろかったのではないだろうか。新入生の楽しそうな声が鳴り響いた。
 第二競技は「大縄」を行った。本番前に練習時間及び作戦タイムを設けた。各チームに所属している応化委員の下、真剣に配置や時間内でのペース配分を考え本番に備えていた。本番。各チーム一体となって「イチッ・ニッ・サンッ・・・」という大きな掛け声を出し一体感があったのが印象的である。

 そして、第三競技は毎年恒例の「綱引き」を行った。これはやはり盛りあがった。今年もトーナメント形式にて行った綱引きであるが、大縄同様にチームの一体感が見て取れ、試合を進めるたびに結束力が増していく様に感じた。
 今年は、懇親会と運動会のメンバーを一緒にした。懇親会を通じ、今後付き合っていく友人同士のことを知ることが出来、さらに運動会にてともに体を動かしたことでより仲良くなることが出来たのではないだろうか。

 本年度の新たな取り組みとして、今年の昼食は「おぎのやの釜飯」をお弁当にし、青空の下でいただいた。残念ながら、快晴の下でとはいかなかったものの、やはり空の下、屋外で食べるご飯には室内では得られない美味しさがあるようだ。運動会を終えた後の体には、なおさら美味しかったことだろう。
 今年は1位のみならず2位にも景品を用意した。今後の学生生活に大いに役立てていただきたいと思う。

 復路の途中交通渋滞につかまり大幅に到着時間が遅れるということがあったものの、車内はこのオリエンテーションで仲良くなった新しい友人との会話で、はしゃぎ声が途切れることもなく、無事6時前には理工学部に到着・解散することが出来た。

 本オリエンテーションを通じて、今年度の新入生の中に何か残るものがあったのではないだろうか。今後の大学生活において悩み困ったときには、このオリエンテーションで得たアドバイスや積極的だった気持ちを思い出し、頑張っていただきたい。また、本オリエンテーションにて得た友人との関係は一生物である。今後の大学生活において豊かな友人関係を築き、生涯大切にしていただきたい。

 今回のオリエンテーションは例年に比べて、スケジュールを充実させ、運営側としても忙しくなったが、応化委員一同および小堀先生をはじめとする諸先生方、生協の皆様等のご協力により、大成功を収めることが出来たと思う。
 各関係者の皆様ならびに新入生の皆様、スムーズな運営にご協力いただき、誠にありがとうございました。

(文責:佐藤大悠(応化B3 応化委員オリエンテーションチーフ)


スポーツ大会後の集合写真
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