新入生オリエンテーション2013

 本年度も例年通り約160人の新入生を迎えた早稲田大学先進理工学部応用化学科。本年度の新入生オリエンテーションは大きな変更は無く従来どおりGW初めの4/28,29に行われた。高校生から大学生へ新たな環境に踏み出し、これから自分を磨き上げていく新入生にとって、共に切磋琢磨していくであろう仲間と交流を深めながら、今後の生活への指針付けとなるような場を提供するのがこのオリエンテーションの目的である。
 我々応用化学科学生委員は一年生担当の小堀先生、野田先生、細川先生の下、新入生にとって実りのあるオリエンテーションにするため、三ヶ月以上前から準備を進めてきた。今年の新入生オリエンテーションを振り返らせていただく。

スケジュール

第1日目 4月28日(日)第2日目 4月29日(土)
9:00  西早稲田キャンパス集合6:30  起床
9:15  出発7:30  朝食
12:30 セミナーハウス到着8:45  ミニ講義2
12:45 昼食     スポーツ大会
14:30 応化ガイダンス10:00  台風の目
15:40 ミニ講義110:45  大縄
17:00 GM111:30  綱引き
18:00 夕食&風呂12:00  昼食(おぎのやの釜飯)
19:15 GM213:10  閉会式
20:10 GM313:40 出発
21:10 先輩との懇親会17:00 西早稲田キャンパス到着
23:00 就寝 
第一日目 4月28日(金)

 オリエンテーション初日の朝、例年通りGW初めという日程により今年も交通渋滞が心配であった。軽井沢には予定の一時間遅れで到着したが、今年より新館へとリニューアルした軽井沢セミナーハウスを見て、新入生たちは疲れを忘れて期待に胸を膨らませている様子だった。到着後まずは食堂にて昼食をとった。食堂は改装前と比べて雰囲気が大きく変わったものであったが、料理の味は変わらず新入生に大変好評であった。昼食後には応化ガイダンス・ミニ講義を行い、今後の学部生、さらに大学院生を見据えた応用化学科における大学生活について先生方より講義をいただいた。熱心に聴き、時にはメモを取る学生が多く、新入生にとって有意義な時間であったと伺える。

 その後は、昨年度より改良した先生方とのグループミーティング(通称GM)を行った。事前に新入生が興味を持っている化学の分野についてアンケートを実施したが、前年度と比べてアンケートの充実、振り分け方法の改善を行ったため、新入生がより興味のある分野について第一線で活躍されている応用化学科の先生方のお話を聞く機会を設けることができた。滅多に無い機会に目を輝かせ、熱心に質問する新入生も多く見受けられた。参加した新入生からは、将来の夢についての具体的なイメージが持てたという前向きな感想をもらった。



 GMが終わると、”先輩との懇親会”を行った。これは大学生・大学院生と新入生との交流の場である。朝から駆け足で様々なイベントを行った新入生がリラックスして臨めるように、お菓子を用意して楽しい雰囲気になるよう心がけた。学生委員が進行を務め、笑顔の耐えない和やかな場を提供することができた。新入生には横のつながりだけでなく、縦のつながりを築く良い機会になったと思う。

第二日目 4月29日(土)

 オリエンテーション二日目。スポーツ日和の晴れの天気となり、新入生はスポーツ大会を心待ちにしている様子であった。朝食後は先生方のミニ講義から始まり、前日のGMの刺激もあって、さらに熱心に耳を傾ける学生の姿が目立っていた。しかし、早く体を動かしたくて仕方が無い様子の学生も見受けられた。
 さて、今年のスポーツ大会は個人の運動技能が結果に大きく影響しないような、団結力が重要となる種目を採用した。
 まず、最初の種目は「台風の目」いわゆる棒リレーを行った。チーム内で走る順番を話し合ったり、走り方のリハーサルをしたりと、どの班も勝とうとするやる気が感じられた。新入生は班の仲間を応援したり、接戦を制して歓声を上げたりと楽しそうな様子であった。
 次の種目は「大縄跳び」を行った。使用する縄の種類を様々にしたことや、飛び方を班毎に自由にしたことで、班毎に戦略を練って試行錯誤している姿が印象的だった。本番では、各班チーム一体となって飛んだ回数を数えていたりと、大きな盛り上がりを見せた。
 最後の種目は目玉種目である「綱引き」である。これは例年最も盛り上がりを見せる競技であり、今年も例に漏れず白熱した様子が見受けられた。試合に勝ち進んでいくにつれ班ごとの結束が高まっていき、盛り上がりも最高潮に達していた。今年は新たな試みとして、優勝した班と桐村学科主任率いる応用化学科の先生方で結成された、”応用化学科ドリームチーム”とのエキシビジョンマッチを開催することとした。優勝した班は戦々恐々としながらも先生方と綱引きをするという有難い経験を積むこととなった。結果はもちろんドリームチームの圧勝であり、試合後に桐村主任よりいただいた「われわれに勝つなど百年早い、応用化学科はそんなに甘くない」というお言葉は、大きな笑いをうみ、また新入生にとってよい激励となったことだろう。

 全種目が終了すると結果発表の前に昼食休憩を取った。今年も昨年同様「おぎのやの釜飯」を配達してもらい、青空の下、芝生の上で昼食を取った。スポーツ大会の盛り上がりは冷める様子も無く、班毎に自然と円になって言葉を交わしながら楽しい昼食休憩を過ごしたようだった。  結果発表。今年は1位、2位、3位に景品を用意した。今後の応用化学科の生活に役に立つような景品を用意し、新入生は喜んでくれたように思えた。

 大学までの帰路においても渋滞につかまり、到着時間から遅れることとなったが、新入生同士の会話が耐えることが無く、最後まで盛り上がったオリエンテーションとなった。
 本オリエンテーションを通じて、新入生はより横のつながりを深めることができたのではないだろうか。今後の大学生活では様々な困難が待ち受けていることであろうが、参加してくれた新入生には、今回1泊2日を共に過ごした仲間を信じて助け合い、豊かな人間関係を築いていき、楽しい学生生活を送っていってもらいたい。

 今回のオリエンテーションは、セミナーハウス改築の影響もあり多少の混乱が生じたが、全体を通して大成功を収めることができたと思う。これは準備の段階から含めて、助手の皆様、小堀先生・野田先生・細川先生を初めとする先生方のお力添えがあったからこその成功であろう。その他、セミナーハウスの職員の皆様、生協の皆様も含め、各関係者の皆様に深く感謝いたします。

(文責:大谷貴洋(応化B3 応化委員オリエンテーションチーフ))


スポーツ大会後の集合写真
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