第59回理工展 2012

 今年度の応用化学学生委員は「魅せる化学」というコンセプトのもと、約70人のメンバーで屋台班、実験班、映像班、展示班に分かれて第59回理工展に参加しました。

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   屋台班

 屋台班では、「春巻き」と「餃子ピザ」を販売しました。春巻きは通常の餡の他にスイートポテト味を用意しました。リピーターの方も多く、用意していた分の春巻き、餃子ピザは全て完売となりました。また、来場者の方に代金をお支払いいただく際に、100円玉を水槽の中のグラスに入れるゲームを用意する等、「魅せる」演出を施しました。ゲームに関しても、「来年絶対にリベンジにくるから持続してほしい」との声や、「子供がもう一度やりたいというのできちゃいました」との感想をいただきました。

↑みんなで作ります♪眼鏡も白衣も忘れない ↑”魅せる”ゲームにも夢中です


   実験班

 実験班では例年よりも委員の人数が多かったので、「無電解メッキ」、「スノードーム」、「ケミカルライト」、「彩雲」、「BZ反応」の5つの実験を行ないました。
 無電解メッキ
無電解メッキで亜鉛を銅板上に析出させた後、加熱して金色に変化させました。色の変化が2段階変化し、「まるで錬金術みたいだ」という反響をいただきました。
 スノードーム
人工いくらを作る要領で、絵の具を溶かしたいくらをお持ち帰り用のミニ試験管に入れてカラフルなスノードームを作製しました。子供はもちろん、保護者の方も一緒になって夢中に実験に参加している姿が印象的でした。
 ケミカルライト
ライブ等でも使用される簡易式のスティックを再現しました。数種類の色を再現し、参加者の方は不思議そうな顔をしていました。こちらは大人の方の食いつきがよく、質問が飛び交っていました。
 彩雲
参加型のお手軽な実験として雲を作り、光を当てて虹色の雲を作製しました。雲を自分の手で作る経験は初めての子供が多かったようで、何度もチャレンジしていました。
 BZ反応
展示用の実験で、時間が経過すると色が一瞬にして変化する実験を行ないました。何の気なしに眺めていた来場者の方を驚かせることに成功しました。じーっと10分くらい眺めている子供もいました。

↑原理もわかりやすく説明します  ↑子ども達も興味津々 ↑保護者の方も実験に釘付けです

   映像班

 映像班では、学生の応用化学科での日常生活にスポットライトを当てて、高校生と卒業生の方を対象にした内容に仕上げました。ニュース番組をモチーフにして、立ち見の方も出るほどたくさんの方に見ていただきました。  同じ教室で行なっていた展示班による学生の使用する教科書やノートの展示物も多くの来場者の関心を持っていただきました。入学を希望されている高校生のプチ相談室のような環境になり、とても満足したとの声を多数いただきました。

 今年度の理工展は昨年に引き続き、大人数での理工展となったので実験を5つに増やしたり、展示を行なったりと新しいことに挑戦していきました。大人数ならではのパワフルな理工展だったと思っております。 理工展の開催によって、「応用化学科」に僅かながら興味を持っていただけたと思います。また、1年生にとっては初めての委員会の行事となりましたが、先輩、後輩間の良い交流の場になったと思います。
 最後に、お力添えをいただいた応用化学科の教授陣、多方面から支援をして下さった河村 宏会長をはじめとする応用化学会のOB・OGの方々、高橋事務局長、理工展に足を運んで下さった方々に深く感謝申し上げます。来年も学生委員をよろしくお願いします。

(文責;2012応用化学科3年山岸弘大 写真提供;応用化学科学生委員会 広報)
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