平成23年11月3日付で秋の叙勲の受章者が発表され、応用化学会会員である防衛医科大学名誉教授の武笠英彦氏(新13)が瑞宝中綬章を受章されました。
武笠英彦氏は、早稲田大学第一理工学部応用化学科(武富研)を卒業後、東京工業大学大学院博士課程を修了して博士号(理学)を取得し、同大学助手、米国ノースウエスタン大学Research Associateを経て、防衛医科大学校医学教育部の初代化学担当教官として31年間学生の指導に当たりました。更に国際歯科研究学会においても活躍されました。
特に監著者として、国内ミュータンス連鎖球菌研究者を結集し、う蝕細菌の分子生物学―研究の成果と展望-を上梓され、ヒトう蝕病巣から採取したミュータンス連鎖球菌の2次元ゲル電気泳動・酵素活性染色法による分類を確立するなどう蝕に関する細菌学と生化学の領域で輝かしい成果をあげられました。