竜田邦明栄誉フェローが2013年アメリカ化学会賞を受賞することになりました。
受賞:Ernest Guenther Award in the Chemistry of Natural Products Sponsored by Givauden

竜田邦明栄誉フェローから事務局を通してアメリカ化学会賞を受賞することになった旨の連絡があり、8月21日に先生の部屋で受賞の喜びとその内容について伺ったので以下に報告する。

今回の受賞は、2012年8月20日に公開されたCHEMICAL & ENGINEERING NEWSに掲載されました。
(詳しくはhttp://cen.acs.org/articles/90/i34/ACS-2013-National-Award-Winners.html

アメリカ化学会(American Chemical Society 略称ACS)は、米国に基盤をおく化学分野の研究を支援する学術専門団体で1876年に設立され、現在の会員数は165,000人と科学系学術団体としては世界最大規模である。

先生から伺った今回の受賞までの経緯は、竜田邦明栄誉フェローが以前に籍を置いたハーバード大学のWoodward教授のもとで勉学に勤しんだ同僚3名が一昨年ACSに申請し、1年半の期間をかけて慎重に審査された結果、天然物化学の研究分野における世界的に卓越した研究業績が評価されて 「Ernest Guenther Award in the Chemistry of Natural Products Sponsored by Givauden」の受賞となりました。

竜田邦明栄誉フェローは、「今まで発表した102種の天然生理活性物質の全合成に関する学術論文はACSの学会誌にはほとんど投稿したことはなく、ACSが広範囲の学術論文をくまなく調査して実績評価していることが判明した。」と述べています。

 また、今回の受賞により、2013年4月に米国ニューオリンズで開催されるACS総会で授賞式が行われ、賞状、賞牌および賞金が授与されるとともに4時間の特別講演のセッションが設けられるのでその準備に超多忙とのことでした。
 来年4月の新しいNEWSが待ち遠しいです。

注)スポンサーのGivauden(ジボダン)社は、スイス・ヴェルニエに本社を置く世界最大の香料メーカー。2007年の売上高は41億3200万CHF、USドル換算で36億4700万ドルになり、そのあとにフィルメニッヒ、IFF、シムライズ、高砂香料工業が続いている。本社はヴェルニエにあるが、フレーバー部門はオハイオ州シンシナティに、フレグランス部門はパリに本部を構えている。

(文責:広報委員会 相馬威宣)
本件、平成24年10月25日の朝日新聞に紹介されました。



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