応用化学科 教授 桐村光太郎
応用化学科 准教授 門間聰之
応用化学会 交流委員 関谷紘一
応用化学会 交流委員 長瀬穂積
昨年は実施を見合わせた応用化学科学生の工場見学会を9月18日に実施した。 参加人数は、応用化学科2年生18名(男子16名、女子2名)、引率の桐村教授、門馬准教授並びに同行交流委員の関谷、長瀬の合計22名であった。 当日、7時半に理工学部キャンパスに集合し、大型バスで出発した。
午前中の見学先は住友化学千葉工場。1967年、愛媛工場に続く第2のコンビナートとして京葉工業地帯で操業スタート、1983年に石油化学製品の生産を千葉工場に集約した。年産45万トンのエチレンプラントを中心に、クラッカー誘導品のプラント、研究所が併設されている。 バスを下車しての見学は、エチレンプラント、ポリプロピレンプラント、ポリマーパイロットプラント。終了後は、OBとともに、昼食をとりながら、懇談を実施した。少人数ごとに、テーブルに分かれ、各テーブルにOBが座り、自由に意見交換を実施した。
午後は、バスで30分ほど移動し、ライオン千葉工場を見学した。ライオンは、国内に4つの生産工場があり、ハミガキ、ハブラシから洗剤、石鹸、薬品まで効率の良い生産活動が行われている。千葉工場では、衣料用洗剤と柔軟剤、台所用洗剤を生産しており、構内道路からバスで洗剤プラントを見学し、その後、徒歩にて洗剤包装工程、製品立体倉庫を見学した。住友化学と異なり、白衣を着ての見学で、石油化学工場とは、一味違う見学となった。終了後は、会議室にて、OBの同席のもと、質疑応答が行われた。
今回の工場見学は、計画の学生への周知が夏休みと重なったこともあり、参加者は若干少なかったが、参加した学生からは、石化プラントと洗剤プラントと、全くタイプの異なる企業・プラントが見学でき、それぞれの工場で見学後OBとの懇談会が行われ、先に社会人となったOBの生の意見、体験等を聞くことができ、企業・工場と入社後の活動・生活等を理解する上で非常に参考となり、良かったとの意見が聞かれた。
次回(2013年)の工場見学に向けては、今回の参加学生の反響が良く、工場見学の意義は認められたので、参加学生の増員を図るべく準備を早め、年内に「企業ガイダンス」掲載企業に2013年学生工場・研究所見学の受け入れ可否のアンケートを発信/回収し、1月に受け入れ可能企業を絞り込み、2月に計画案策定・交流委員会で審議、3月に教室会議承認を受けて、5月頃学生に説明、見学希望者を募って、夏休み中(9月)に実施する方向で取り組みたい。
以上