応用化学会会長 里見多一
本日の交流委員会企画の記念すべき第一回講演会、並びに懇親会のご盛況を、 遠くハノイの地からお祈りいたします。 特に中嶋旭電化工業且ミ長におかれましては、 ご多用中にも拘らず、本企画にご賛同ご協力いただき、誠にありがとう御座います。
演題も「環境対応技術への取り組み」と、先月16日に発行した京都議定書にも関
係する興味あるご講演であったと推察致します。
この議定書は温暖化ガス削減を先進諸国に義務付けするもので、我が国では1990年
比較で2008−2012年の間に6%削減しなくてはなりません。
6%位・・・と思われる方も多いかもしれませんが、2002年実績で既に同年に比べ
7.6 %も増加しており、今後、13.6%もの削減が義務付けされる事になります。
政府から色々な規制や義務付けがこれから出されると思われます。
私達一般庶民にも決して無縁ではありません。 例えば、各家庭で個室に篭もる 事を止め、楽しくリビングで一家団欒を過ごすことで、空調と照明を中心に20%の 電気量が節約出来るとの試算もされております。 また、この一月には省エネ大賞に 「魔法ビン浴槽、概OTO」なるものが選ばれました。 「お湯が冷えるから早く 入って・・・」と言った、奥様やお母様からの台詞が家庭から消える日もそう遠くは無 いのかもしれません。 私たちの生活も変らなくてはならないようです。
最後に、この場をお借りして、今後の応用化学会の発展の為に、是非とも会費納入率
アップへのご理解と、積極的なボランティアを含めた各種活動へのご参加をお願い致します。
また、昨年から大学院博士課程前期学生を対象とした奨学基金制度を発足させ、
この四月度より給付する予定です。 会員会費納入率が一定基準に達するまでは、
その原資を募金に頼らざるを得なく、皆様からの出捐(しゅつえん)(注、寄付の事)を御願いしているとこであります。
「我が応用化学科からノーベル賞受賞者を・・・」を合言葉に活動を続けて参ります。
今後とも宜しくご支援をお願い申し上げます。
本日は出席が叶いませんでした。 本メッセージにてご挨拶に代えさせて頂きます。