今回は東レの炭素繊維複合材料関連技術の統括・運営の責任者であるACM技術部長小田切信之氏をお迎えいたします。最近ボーイング787へ採用され大きく注目を集めている話題について技術的観点からも詳細にお話を伺います。
炭素繊維は、軽量で高強度・高弾性率、錆びない、電気を通す、といった特性が認められて、釣り竿、ゴルフシャフトなどスポーツレジャー分野に始まり、今や航空・宇宙分野に大きく拡がりを見せ始めております。昨年10月にANAで初就航したボーイング社の最新型旅客機787は、機体構造重量の50%が炭素繊維複合材料に置き換わりました。エアバス社の次世代旅客機A350も50%以上の炭素繊維複合材料が使われようとしています。自動車もプロペラシャフト、ボンネットなどに、風力発電用の風車の羽根も大型化のためには複合材料が必要とされています。本講演では、航空機分野を中心に炭素繊維複合材料の技術開発、用途開発の現状と将来展望について紹介頂きます。
同窓生多数お誘いの上、奮ってご参集ください。
講師 | : | 小田切 信之氏 新29回生、篠原研、1981年早稲田大学大学院応用化学修士課程修了、 1981年東レ株式会社入社、 2000年Toray Composites, America取締役・技術部長、テクニカルセンター所長、 2010年よりACM技術部長(炭素繊維複合材料関連技術プロジェクトの統括・運営) 【注】ACM:Advanced Composites Material (先進複合材料)
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演題 | : | 『化学の力が生み出した炭素繊維複合材料(CFRP)と現代社会への貢献』 ― ボーイング787用材料開発を中心として ― |
月日 | : | 2012年 3月17日(土) |
場所 | : | 早稲田大学西早稲田キャンパス55号館大会議室 |
開場 | : | 15:00 |
講演 | : | 15:30〜17:00(参加自由、無料) |
懇親会 | : | 17:00〜18::30 懇親会場:63号館 カフェテリア馬車道 講師を囲んで懇親会を開催します。(懇親会費:3千円、学生無料) |
*「事前登録を、3月14日(水)までに頂いた方には、当日 受付で名札をお渡しいたします。 それ以降の登録の場合は、名札の準備が出来ませんので、自筆でお書き頂く事になりますことご了解ください。」 |