関西支部(早桜会)第1回懇話会の開催報告

2008年12月20日(土)、JR大阪駅近くの大阪弥生会館にて第1回懇話会を開催しました。参加者の卒業年度は1957年から1998年と多世代に渡る11名で、和気藹々の中、会は催されました。

(画像をクリックすると拡大表示されます。)

第1部は田中幹事の司会のもと、工学博士 市橋 宏氏による"新しい化学プロセスが生まれるまでの物語―住友化学の気相ベックマン転位プロセスの基礎研究から工業化まで―"と題する講演です。
難度の高い開発のため、幾度も開発中止指令の危惧があった。しかし、従来の化学の常識を打ち破る新しい発見を重ね、理解ある役員の支持を得て、遂に従来法の大きな欠点であった硫安の副生を全く伴わない、新しいカプロラクタム製造法を作り出した。これはハイシリカMFIゼオライト触媒を用いて、メタノール添加のもとオキシムを高温気相下、高反応率でカプロラクタムを得るプロセスである。さらに、工業化のためには触媒の連続再生プロセスの開発が必須でこれは別部隊でなされ、5,000トンの実証プラントを経て、2003年4月に60,000トン./年の生産設備を完成させた。ここに至るまでに基礎研究から実に19年を要した。この間、開発リーダとして、部下を指導し、纏め上げ、強い信念でやり遂げたことに感服しました。講演後、熱心な質疑応答、意見交換がありました。

第2部は津田幹事の乾杯の音頭と司会で懇親忘年会に移行しました。井上幹事から早桜会の活性化活動の現状説明があり、多くの人の参加が要請されました。その後、各自自己紹介となる。一巡してから、趣味の話などで盛り上がり、各世代の興味深いお話を聞くことが出来ました。バイキング形式での美味しい食事とフリードリンクで美酒に酔い、楽しいひと時を過ごすことができました。最後に全員で校歌斉唱。再会を約して散会となりました。


2009年4月17日(金)同じ場所で総会並びに懇親会を開催します。関西在住の皆さんは奮ってご参加ください。参加することで何か得られる会であることを目標にメンバー一同精進してまいります。

当日の参加者
 津田 實(57年卒)、堀川義晃(62年卒)、井上征四郎(62年卒)、市橋 宏(67年卒)、
田中航次(67年卒)、山添勝巳(72年卒)、篠崎匡巳(80年卒)、脇田克也(86年卒)、
中野哲也(87年卒)、中島隆行(93年卒)、高島圭介(98年卒)  

△ページトップへ戻る