2010年1月23日(土),大阪肥後橋近くの中央電気倶楽部で本年度2回目の懇話会を開催しました。参加者は12名。話題提供は田中航次氏('67年鈴木研卒)で"気象予報士に挑戦して、合格しています。ちなみに、今回の出席者高島圭介氏('98卒)も、気象予報士試験合格者である。
講演内容はカラフルな映像で、気象予報士制度の紹介からはじまり、気象庁の機能、予報士の権限、実際の試験問題例など説明されました。更に、稲門気象予報士会活動、小学校への出前授業などのボランテイア活動についての現状を説明されました。
気象予報士試験はH6年に第1回試験が実施されて以降、現在までに7541名の合格者がおり、その合格率は6%という難関試験である。正式登録者約7300名のうち、女性が約900名ということで、生半可な勉強では合格を勝ち取ることは難しそうである。
試験は学科試験と実技試験からなり、学科試験は一般試験と専門試験があり5択の問題が15問出題され、11問正解で合格。学科試験に通らないと実技試験が採点されない仕組みということです。しかし、学科試験合格は1年間(2回の試験)有効。実技試験は高層天気図など専門天気図、資料を見て記述式解答を行う。
氏は実際の学科試験、および実技試験問題を例示して、出席者に解答させそのレベルを理解させてくれました。これまでの試験で最も若い合格者は中学1年生、最も高齢者は74歳という説明を聞いた出席者から感嘆の声が上がりました。現役リタイアの皆さん、最高年齢記録更新にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
驚いたことに、稲門気象予報士会が2004年に設立され、現在34名(うち、女性8名)の会員がいるという。約30%は理工学部出身(うち、応化3名のうち女性1名)ですが、次に多いのは文学部出身という事実は興味深く感じました。テレビでお天気キャスターとして活躍している方がいますが、"あの人が早稲田出身なのエー知らなかった"、"私はフアンなのだ"などの弾んだ声が飛び交いました。予報士三田会との交流や、大学のホームカミングデーでの出店、スポーツ観戦など活動の幅が広がっているということです。 さらに、気象予報士の関西での活動の一つとして、ボランテイアとして小学校への出前授業をしているということです。小学校5年生になると理科で気象を教えることになっており、その一環で行っているものです。生徒たちを厭きさせないように工夫して、実験や実演させたりして、気象になじみ、興味をもたせるように努力されています。楽しそうな授業風景の映像に心和みました。
今回の、懇話会の話題提供は、われわれの日常生活に密接に結びつく内容であり、かつ、テレビで毎日見ている天気予報についての面白く興味ある解説で、参加者全員大変盛り上がりました。
講演会を熱心に聴く出席者 | ||
講演会を熱心に聴く出席者 | 懇親会で全員記念写真 |
終了後は、全員で堂島アヴァンザの地下の居酒屋に席を移し、新年会となりました。こちらも、大いに盛り上がり、親睦を深め合いました。