早稲田応化会関西支部(早桜会) 2011年度第3回懇話会開催報告

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2011年度早桜会第3回懇話会を3月3日(土)15:00〜17:00 大阪中央電気倶楽部で開催しました。今回の講師は、奈良女子大学理学部化学科准教授の中島隆行氏(93年卒 清水研)、「奈良女子大学での教育と研究」と題して講演いただきました。


講師の中島隆行氏

講師は、5年前に早稲田から奈良女子大学へ赴任され、現在までの教育と研究活動を奈良女子大学の歴史と共に紹介されました。 奈良女子大学には現在、文・理・生活環境の3学部があり、前身は奈良女子高等師範学校、102年の歴史を数えます。他に日本には、東京、広島に女子高等師範学校があり、東京女子高等師範学校は、お茶の水女子大として現存しますが、広島は広島大学に吸収合併されたとのことです。

また、奈良県には他に国立・公立・私立大学が合わせて10大学ほどありますが、奈良女を含め総合大学がないというのは珍しいとのことです。 近鉄奈良駅の北側、東大寺の西側に位置するキャンパスは、元奈良奉行所跡にあり、構内の奈良の八重桜から分離された清酒酵母を用いて創立100周年を記念して「奈良の八重桜」というブランドの清酒が発売されています。講師が持参された清酒を講演の合間に一口ずついただきました。すっきりと飲み口の良いお酒でした。


懇話会

講師の研究分野である有機金属化学、錯体化学の概要、ならびに現在奈良女子大学で行っている有機多座配位子を用いた後周期遷移金属多核錯体の構造制御に関する話を伺いました。

そのあと、研究教育機関としての女子大の在り方について種々問題提起があり、参加者と意見交換を行いました。また、女性教員(研究者)の比率を30%に高めることが目標となっており、民間の企業研究所の現実との比較等議論が交わされました。

懇話会終了後、場所を北新地の西はずれの馴染みの居酒屋に移し、しばし色々な話題をさかなに盛り上がりました。

二次会風景

以上


当日の参加者
津田實(57)、井上征四郎(62)、市橋宏(67)、岩本皓夫(67)、田中航次(67)、辻秀興(67)、篠崎匡巳(80)、斎藤幸一(83)、齋藤広美(85)、沼田雄一朗(88)、中島隆行(93)、數田 昭典(01)、澤村 健一(03)、加藤真裕(06)

(田中航次 記)

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