関西支部(早桜会)第17回、2014年度第1回懇話会・懇親会の開催報告

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第17回、2014年度第1回懇話会・懇親会を7月5日(土)15:00〜17:00 大阪中央電気倶楽部で開催しました。今回の講師は、DIC株式会社の數田昭典氏(新51回)で、「フッ素化学の反応の市場〜フッ素樹脂を中心に〜」と題して、テフロン等の身近な樹脂を例に講演いただきました。

講師は、入社以来インキやペンキなど”塗る“ための樹脂を開発しており、近年は耐久性に優れるフッ素塗料用に”塗るフッ素樹脂“の開発に携わっております。

その特異な性質から医薬、材料など幅広い分野において身近に使われていながら、“フッ素”の一言でブラックボックス化されているフッ素化合物について、論文や特許を元に、“どのように作られているのか?”、“どんな性質の違いがあるのか?”、“人体への懸念点は?”などをお話していただきました。

たとえば、デュポン社のテフロンに代表されるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)が有する“溶けない、融けない、冒されない”性質は材料として一つの究極形ではありますが、その著しく悪い加工性をどのように克服していったのか?などをお話していただきました。

また、フロンガスやフッ素樹脂など人体に無害と謳われる製品がある一方で、パーフルオロオクタン酸(PFOA)やトリフルオロ酢酸などフッ素化合物には有害物も多くあります。多分に私見が入ってということですが、歯のフッ素処理の効能と副作用を引き合いにして、“フッ素”が人体に及ぼす影響についてもお話していただきました。

身近な樹脂ゆえ、質問も多く出され講演を締めくくられました。




講演後は、いつもの居酒屋での懇親会に移る予定が居酒屋が閉店しており、急遽隣の「がんこ寿司」に場所を移して、よもやま話に盛り上がりました。

以上   

出席者
津田實(新7回)、井上征四郎(新12回)、前田泰昭(新14回)、岩本晧夫(大修15回)、市橋宏(新17回)、田中航次(新17回)、岡野泰則(新33回)、斎藤幸一(新33回)、佐久間雄一郎(新35回)、脇田哲也(新36回)、中野哲也(新37回)、島圭介(新48回)、數田昭典(新51回)、澤村健一(新53回)

(田中 記)

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