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第18回、2014年度第2回懇話会・懇親会を12月6日(土)15:00〜17:00 大阪中央電気倶楽部で開催しました。今回の講師は、京都大学化学研究所准教授の柘植知彦氏(新41回)で、「植物のかたちづくりに魅せられて」と題して講演いただきました。
講師は、宇佐美研究室で修士修了後、東京大学で博士課程を修了され、2004年から京都大学で研究を続けておられます。現在の所属は、化学研究所生体分子情報研究領域で高等植物の形態形成(光形態形成・葉形態形成)、植物の環境応答と情報伝達、植物のタンパク質分解制御を主な研究テーマとされています。
まず初めに家庭菜園でも栽培されるおなじみの野菜の葉をシルエットで示され、何の葉であるかクイズ形式で質問されました。黒一色の葉のかたちだけでは、なかなか何の葉であるか分りにくく、色や質感が大事な情報であることがよく分かりました。
植物は動物と異なり、生育環境を移動することが制限されています。それ故に植物は、環境に応答する可塑性を保有した進化を遂げてきたということです。続いて、植物の多様な環境適応戦略を解りやすく紹介されながら、光に注目した最新の情報伝達制御機構について概説されました。また、COP9シグナロソームと呼ばれる情報伝達制御因子の研究は、植物分野のみならず動物分野においても、著しい発展を遂げているホットな研究分野であることが紹介され、国内外3大学2研究機関に研究の場を移しながら、当該分野の発展とともに、研究・教育に奮闘されてきた講師の経験と合わせて紹介されました。/p
日ごろ馴染みのない研究分野のため、報告者の理解が追い付かず分りにくい報告となったことご容赦ください。
講演の後は、いつもの居酒屋に場所を移し、講演の補足、その他もろもろの話題で盛り上がりました。
(文責:田中)
出席者
津田實(新7回)、市橋宏(新17回)、井上昭夫(新17回)、田中航次(新17回)、辻秀興(新17回)、岡野泰則(新33回)、和田昭英(新34回)、佐久間雄一郎(新35回)、中野哲也(新37回)、柘植知彦(新41回)、島圭介(新48回)、荒井直樹(新50回)、數田昭典(新51回)、澤村健一(新53回)