応化会案内



2013年度先進研究講演会要旨

先進研究講演会2013

「応用化学最前線―教員からのメッセージ」

共催早稲田大学先進理工学部応用化学科
 早稲田応用化学会

14:45−15:15化学工学分野 平沢 泉 教授
「演題 希望品質の結晶を自在に創り上げる晶析工学」

基本は、核生成と成長を速度論的に制御することである。そのための適切な晶析環境を設計し、最適プロセスを組み立て、もって、医薬品、化学、食品、機能品、環境/エネルギーなどの分野に貢献しようとしている。
15:15−15:45化学工学分野 野田 優 教授
「演題 ナノ材料のマクロ合成:物理化学的理解と化学工学的設計・開発」

カーボンナノチューブは特異な1次元構造と優れた各種物性を有し種々の応用が期待されるが、本格的実用化には合成の確立が欠かせない。そのCVD合成のカニズムを反応工学的に概説するとともに、基板上低温稠密合成、ガラス上1秒合成、流動層連続合成など、出口に応じて開発しているカスタムプロセスを紹介する。
15:45-16:15応用物理化学分野 門間聰之 准教授
「演題 高性能電気化学蓄電デバイスのための材料開発とデバイス診断」

近年、捨てられてきたエネルギーの回収、自然エネルギーの利用、また限りある エネルギー源の有効利用が期待される中、電力エネルギーを蓄える蓄電池へ高性 能化、安全性の担保のへ期待が高まっている。電気化学反応で合成する蓄電池電 極の新しい材料提案および、リチウムイオン蓄電池の劣化診断法の先端を紹介する。
<ミニブレイク>
 
16:30-17:00触媒化学分野 松方正彦 教授
「演題 ゼオライト分離膜の開発と石化プロセスの省エネ化」

ミクロ規則性多孔体であるゼオライトの薄膜を多孔質セラミック支持体上に成膜する技術を開発し、これらゼオライト薄膜を用いたイソプロピルアルコールや酢酸の脱水プロセスの開発を産学協同で進めている。特に、蒸留と膜分離を組み合わせた脱水技術は、石化プロセスにおける分離工程の大規模な省エネに資する技術である。
17:00-17:30応用生物化学分野 桐村光太郎 教授
「演題 酵素や微生物を利用した応用生物化学の新展開」

生体触媒としての酵素や微生物は、新規かつ選択的な化学反応を可能にする。本発表では、生体触媒の高度利用の観点から、応用生物化学の新展開とその魅力について紹介する。
17:30-18:00有機合成化学分野 清水功雄 教授
「演題 有機化合物も『見える化』の時代」

有機合成化学はこれまで、合成反応を繰り返し、有機化合物を単離、精製し、純粋な化合物を得て、その構造や機能を解析する時代でした。一方、生命科学などでは、有機化合物と生体分子の相互作用解析や生体内挙動を明らかにする必要があります。ケミカルバイオロジーは合成有機化合物を活用する新たな研究手法です。ここでは化合物のビジュアル化にかかわるこれまでの研究経過とその応用を議論したいと思います
以上

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