同門会便り
石川研究室同門懇親の集い
中西昭満(同門会幹事・新制9回)
故石川平七先生から卒業論文のご指導を受け
た仲問が毎年6月の第2土曜日のお昼に有楽町
のニュートーキョー本店に集まって開催される
石川研同門懇親会は恒例となってまいりまし
た。
平成11年12月21日の毎日新聞24面の“わが
恩師/懐かしの群像"(早稲田大学応用化学科)
の記事で、
「仏の石川」と呼ばれた石川平七教
授は新潟県から上京し新聞配達や牛乳配達
をしながら勉学に励み酸性白土の小林久平教
授の下で研究生活に入った努力家。自らは質素
な生活を送りながらも経済的に困っている学
生に暖かい手を差し伸べ生涯苦学の体験を
忘れることは無かった。と紹介されています。
この恩師がお亡くなりになって早くも30年の
歳月が過ぎ去りました。このような先生にご指
導いただいた同門生は、昭和13年ご卒業の大
先輩から、昭和48年卒業生まで30歳以上の歳
が離れておりますが、先生に対する懐かしさと
感謝の気持ちは全く同じで、年齢の差を感じさ
せないような和気謁々とした楽しい集いとなっ
ています。
さすが早稲田を卒業された方々ですので、現
役時代の御活躍は勿論のこと、退職されてから
もボランティアで、小学生の子供さんたちの国
境を超えた交流事業や、中国の砂漠の緑化、ま
た趣味で世界中の遺跡を廻っておられる方など
など、皆様話題豊富で、コップ片手に、バイキ
ング方式の料理を盛った皿を持ちながらの楽し
い懇談は、あっという間に時問が過ぎてしまい
ます。
長い間、石川研究室で副手としてお世話頂い
た田中甫先生(元,宇都宮大学教授)もお元気
でご参加下さり、毎年お会いするのを楽しみに
してお集まりの諸先輩も多いようです。
毎年アトラクションをも折りこみ、一昨年は、
早稲田大学法学部卒で、方角違いの落語家の真
打ちとして活躍中の女性落語家、桂右団治さん
をお招きしました。昨年は「南京玉すだれ」仙
助流、宗家の芝辻師匠を招き、本田尚士先生、
相羽克昭さんも舞台に引き上げられ熱演でし
た。
会場が、東京駅に近い有楽町であり、土曜日
の昼間の会なので、暗くならないうちに帰宅で
きることも有って、北は青森県から、西は大阪
府からも参加され毎年50〜60名の方が参加さ
れ盛会です。
御承知の様に石川研は、他の研究室からいつ
も誰かが訪ねて来てくれるような研究室で、早
稲田大学のように門が無い、誰にも開放された
ような雰囲気でしたので、石川研卒論生に限ら
ず、もし、「俺も石川先生にお世話になったの
で出たい」と思われる方がおられましたら、ど
うぞお気兼ねなくご参加希望を下記の幹事の方
へお申し出てください。今年も6月12日(土)
にニュートーキョー本店(有楽町)で行いま
す。
現在の幹事団は、柳沢亘(S.33卒)、中西昭
満(S34卒)、奥川実(S36卒)、加藤喜隆
(S39卒)、神戸正樹(S39卒)、比留間哲生
(S40卒)、宮島猛男(S41卒)、室賀五郎(S42
卒)、小林茂(S47卒)です。
注:卒業年度は、学部卒年。
(応用化学会報(No.70 February 2004)から転載)