同門会便り

応化会に『朋有会』をつくりました
-清水研25周年記念同窓会から-


末木俊輔 (新56回卒、清水研助手)


清水研究室同窓は、これまで、時々(数年に1回程度)、有志の発案によって同窓会を開催してきました。本年は清水功雄教授が1982年に応用化学科に赴任されてから25年を経たという節目の年であり、そのお祝いという特別の会でもありました。11月20日(土) 18:00〜20:00にリーガロイヤルホテル東京ダイヤモンドの間にて開催し、卒業生41名および研究室所属の学生を中心に参加者は約80名となりました。

会は、まず清水研1期生でもある卒業生の相田冬樹氏(新36回卒)の乾杯の挨拶から始まりました。しばらく歓談のあと、各代からの卒業生から3名の方(松田直人氏:新37回卒、井出信之氏:新40回卒、阿部純也氏:新56回卒)に、在学当時の清水研の思い出と近況についてお話しをいただきました。卒業生は学生時代に戻り、旧友たちと当時の状況を振り返り、懐かしい日々について大いに語り、また在学中の学生諸君は、当時と現在の清水研の違いやその長い歴史を改めて認識したようでした。また、同期などの横の交流だけではなく、卒業生の方と現役学生たちとの交流も盛んに行われ、特に来年から社会人になる学生や、就職活動に入る学生たちは良い刺激を受けました。

続いて、在校生の水戸部博和君(修士課程2年)により、現在の清水研の研究テーマや部屋の様子などをパワーポイントで紹介しました。


さらに清水先生より25周年を振り返ってのお話しがありました。またこの機会に定期的に会を開催するようにし、同時に、この会の名前を「朋有会(ほうゆうかい)」とするご提案がありました。清水教授がこの命名にコメントされ、この会の由来は、まず第一に、漢字では、有機化学を中心とした朋(友)であることを直接的に表しています。

第二に論語学而編の「有朋自遠方来、不亦楽乎(朋有り、遠方より来る。また楽しからずや)」から引用し、この会で卒業生が学問の場に集まって語ることの楽しさを再現したいとの思い、そして早稲田大学校歌の一節「集まり散じて」と同時にその不可逆過程から脱皮し「散じて集まる」という社会と母校の相互関係を大切にしていきたいとの思いも込められています。

そして第三に、「ほうゆう」から「4(フォー)ゆう」として四つのUを目指そうということになりました。最初のU(ゆう)は有機化学の意味ですが、二番目のUは「For You」のYouです。自分のためだけなく、あなたのためにも。そして、自分がいるのは貴方(仲間)がいるからであるという意味であることが清水教授より話されました。昨年の早慶戦後に「自分には何かをもっていると言われ続けました。それが今日何であるかわかりました。それは仲間です。」という言葉で有名になった斎藤佑樹さんの言葉を思い出しました。第3のUは「University」のU。Universe(宇宙)と同一の語源であり、宇宙に向けた科学技術の未来を皆で考えていこうということでした。最後に、第4のUは「ゆめ」です。将来に対する希望を持ち続けること。そしてその希望は「YouMe」("ゆめ"とよむ)、すなわち「あなたと私」で実現し、4つのUが意味する「有機化学、友人、大学と科学、希望」を大切に持ち続けたいと思いますと締めくくられました。

朋友会の継続を拍手で賛同した後、卒業生から清水教授に花束が贈呈され、最後に、全員による校歌斉唱、エールとなり、記念写真を撮影し、盛会の内に閉会となりました。お忙しい中、ご参加いただいた卒業生ならびに会の運営に関する様々な準備を手伝ってくれた研究室の学生諸君に深く感謝しております。



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