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今年も清水研究室の同窓会である朋有会が執り行われました。今年は20名ほどの清水研究室の卒業生の方々や、清水教授のご家族にも出席していただきました。会は修士2年及び博士課程の学生による研究活動のショートプレゼンに始まり、先輩方の鋭いご指摘の数々に学生一同みな刺激を受けました。その後、懇親会を兼ねた在学生全員によるポスターセッション、そしてこの朋有会の翌日に控えた清水教授の誕生日をサプライズで祝うといった内容で大いに盛り上がりました。こうして、清水教授を始めとした研究院講師、在学生そして卒業生の繋がりをより一層強くする事が出来ました。
この会の由来は、まず第一に、漢字では、有機化学を中心とした朋(友)であることを直接的に表しています。第二に論語学而編の「有朋自遠方来、不亦楽乎(朋有り、遠方より来る。また楽しからずや)」から引用し、この会で卒業生が学問の場に集まって語ることの楽しさを再現したいとの思い、そして早稲田大学校歌の一節「集まり散じて」と同時にその不可逆過程から脱皮し「散じて集まる」という社会と母校の相互関係を大切にしていきたいとの思いも込められています。そして第三に、「ほうゆう」から「4(フォー)ゆう」として四つのUを目指そうということになりました。最初のU(ゆう)は有機化学の意味ですが、二番目のUは「For You」のYouです。自分のためだけなく、あなたのためにも。清水教授は、造語ではありますが、「友思う、故に我あり」という信条を大切にしているとおっしゃられました。第3のUは「University」のU。Universe(宇宙)と同一の語源であり、宇宙に向けた科学技術の未来を皆で考えていこうということでした。最後に、第4のUは「ゆめ」です。将来に対する希望を持ち続けること。そしてその希望は「YouMe」("ゆめ"とよむ)、すなわち「あなたと私」で実現し、4つのUが意味する「有機化学、友人、大学と科学、希望」を大切に持ち続けたいという願いが込められています。
今回は定期開催となってから2回目ですが、多くの方々によって研究室、延いては応用化学科というものは支えられているのだと改めて感じました。卒業してから数年、数十年経っても馳せ参じ、繋がりを感じるというのはとても尊いことです。清水教授はよく「我々は巨人の肩に乗っている」というお話をされます。巨人というのは過去の先輩方のことで、諸先輩方の築き上げられた歴史の上に現在我々がいるのだという事を意識することが大切だという意味です。こうした尊い歴史を感じることのできるとても貴重な1日でありました。
お忙しい中、出席して下さった卒業生の方々や会の運営に携わった研究室の一同に感謝しております。