応化会案内



2014年度総会 会長挨拶(2014年5月24日)

応用化学会・会長 三浦 千太郎

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この度総会においてご承認を承け,会長の大役を仰せつかることになりました三浦でございます。
会長就任に際しまして、一言ご挨拶を申し上げます。

本応用化学会において、その活性化を提唱して4年、そして会長職として実践されて6年、10年の長きにわたって同士の方々と共に応用化学会の改革に精励されて来られた河村さんは今更私が申し上げるまでもありませんが、まさに「中興の祖」とも言える大きな存在でありました。
河村さんのその早稲田応用化学科、応用化学会に対する真摯な思いと情熱は、常に私たち後輩を圧倒し、接するたびに一緒に邁進していかなくてはいけないと言う思いにさせられました。

その気持ちに絆されて、と言うわけではありませんが、一昨年理事に、そして昨年副会長にと助走期間のあまり無い中で会長をお引き受けすることになったわけでありますが、我ながら大丈夫か、不遜では無いか、と言う思いに駆られることも多々ありました。
しかしながら、本日皆さまのご信任を頂き、その迷いも吹っ切れ、河村さんより12歳若いだけが取り柄ではありますが、新しい執行体制の方々と全力でこの重責を担っていく覚悟であります。

一昨年、企業を卒業し、初めて応化会活動に参加することになりましたが、そこでこの会が普通のOB会では無いことに大いに驚かされました。
すなわち、卒業生、教職員の皆さんそして学生諸君が一体となって運営に関わっており、企業顔負けの様々なイベントを主催している他に、類を見ないきわめて能動的な組織であることです。

また応化会は顕在化している会員資格者8,000名、会費納入会員2,500名、この大変な数の会員が支えている組織であります。言うまでもなくその活動は、会費によって運営されており、今後も会の運営そして発展のためには、さらなる会費納入率の向上が必須であり、歴代の理事、委員各位がまさにここに注力して来られた訳であります。
私たち新しい体制においても引き続き最大・最重要の課題としてこれに全力で取り組んでいくことを決意しており、会員各位のご理解と絶大なるご協力をお願いするものであります。

さて新体制でありますが、学外役員につきましては若返りのために若干の役員の入れ替えを行います。さりながら下井副会長、大矢基盤委員長をはじめ多くのベテランの方々には引き続きご活躍頂くとともに、河村さんには特別顧問として豊富な経験をもとにしばらくはバックアップを適宜お願いすることによって万全の体制でスタートしたいと考えております。
昨年私の応化会初仕事になりましたが、昨今社会的に大きな実績を上げている応用化学科の産学連携を深化させるため、旧知の企業だけではなく社会インフラなど新しいジャンルの企業をお招きしたフォーラム「未来社会創成の会」を実施致しました。会場の制約もありましたが、ほぼ満員の61社88名の方にご参加頂き成功裏に終えることが出来ました。この経験を元に今秋第2回フォーラムを実施する予定であります。
応化会会員が参加できないため直接会員利益には繋がりにくいイベントですが、応用化学科の名声、産学連携実績向上に資することによって学生や現役OBなど若い会員の帰属意識が高まることを期待しての実施であります。
このような「役立つ化学」としての新しい外部への発信は新体制が試行していく新しいアクションプランの一つと考えており、実績を重ねていき、より良い形に成長させてまいる所存です。

さて、昨今外部からの干渉によりいささかの混乱が応用化学科にもたらされておりますことから、応化会としても全ての活動を慎重にそしてフェアに進めていかなければいけないと考えております。しかしながら、そのために萎縮して行動が自閉的になることは厳に避けなければいけないことであります。
粛々と、そして原理原則に則り臆することなく正々堂々と対外発信を積極的に進めていきたいと考えております。

本日からの新しい体制で、いままで長きに亘って先輩諸氏の築き上げてきた成果と名声を大切に守っていき、さらなる発展に結びつけていくため、尽力してまいる所存です。OB会員、教職員そして学生諸君の引き続きの多大なるご支援・ご協力をお願い致しまして会長就任の挨拶とさせて頂きます。
今後ともよろしくお願い致します。

2013年度応化会総会風景
総会風景
 
以上

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→ 2010年度応化会総会挨拶
→ 応用化学科教授・応用化学会副会長 菊地英一氏メッセージ「応化会の魅力」