応用化学科の授業って?

高校の時までとは違い、大学では学生が自分自身で時間割を組みます。
必修の科目を基礎として、第二外国語や自分の興味のある講義、他学科の講義をとることだって出来ます。
自由に組める分、決めるときは悩ましいものですが、ここでは学部1年生の一週間がどのようなものなのか、その一例を見てみましょう。
緑字の科目はクリックで説明に飛べます。

※A群……A1(複合領域科目)とA2(外国語科目)がありますが、この時間割では前者のみを指し、後者は英語と第二外国語にあたります。複合領域科目は文系的な要素を持つ講義が多く、見識を広める事ができます。

次は教職課程をとっている人の場合の例です。
6限まで授業が入るようになり、少し忙しくなります。

計4つの時間割を見てどう思ったでしょうか?
楽しそうだとか、忙しそうだとか色々な感想があると思います。
ただ、科目名だけ見ても、講義のイメージはしづらいでしょう。
そこで実験とC群に絞って説明をしていきたいと思います。
※C群……専門教育科目のこと。それぞれの学科独特の講義です。ただし複数の学科で構成されるものもあります(例えば化学工学A)

○春学期


・応用化学入門
応化の各分野(高分子・無機等)の先生方が、身近な現象にひそむ化学のお話をします。電子配置やエントロピーなどを扱い、高校の化学と大学の化学の橋渡しをする科目です。

・化学数学A
量子化学の基礎を扱います。シュレディンガー方程式を解いて、電子が原子核の周りにどのように分布しているのかが説明できるようになります。

・無機化学A
大学の化学の基礎となる部分をじっくり学びます。ここで学んだことが今後の様々な科目につながります。

・理工学基礎実験1A
初めての実験です! 実験ノートやグラフを書いて、実験におけるルールを身につけていきます。物理実験、化学実験、生命科学実験を満遍なく行います。

・有機化学A
高校までは丸暗記していた化学反応を、なぜ起こるのか、電子の動きに注目して読み解いていきます。

・応用化学基礎演習A
無機化学Aと有機化学Aの授業で扱った範囲を隔週でテストして解説を受けるという授業です。少人数制で、理解を深めることができます。

○秋学期

・化学数学B
微分や積分、数々の法則を使いこなして、身の回りの現象を ”化学” 的に ”数学” 的に解き明かしていきます。

・化学工学A
実験室の中で起きている反応は、そのまま工場などで再現できるわけではありません。化学とものづくりとを繋ぐ学問である化学工学の基礎を学びます。

・理工学基礎実験1B
春学期に引き続いての実験です。レポートが増え、プレゼンをしたりもします。

・無機化学B
特徴のある典型元素と遷移元素の化合物の構造や性質について学びます。

・無機・分析化学実験Ⅰ(専門実験)
実験器具の基本操作や、様々な滴定の原理、操作手順を学びます。実験後はもちろん、実験前のプレレポートの提出が必須です。後述の有機化学基礎実験と交代で行います。

・有機化学基礎実験(専門実験)
エステルを作ったり蒸留したり、誰もが知っている有機化学の実験が楽しめますが、手際の良さが求められます。

・分析化学A
化学平衡論と有機化学関連の機器分析について学びます。

・応用化学基礎演習B
少人数のクラスに分かれ、隔週で無機化学B、化学工学Aの講義で学んだ内容の問題を解きます。解説を聞けるので理解を深められます。

気になる講義はあったでしょうか?
より詳しく知りたい人はカリキュラムのページやシラバス検索も見てみましょう!