パネラー:小野崎 正樹 先生
参加学生:政本 浩幸(Facilitator)、福島 みのり(以上 M1)
神守 広一郎、坂本 明允、小松 礼佳(以上 B4)
小野崎正樹先生
政本浩幸学生委員長
福島みのりさん
神守広一郎さん
坂本明允さん
小松礼佳さん
講師の小野崎先生を囲んでパネルディスカッションを開催しました。FacilitatorはM1の政本浩幸が担当し、転職のきっかけ,企業とシンクタンクとの仕事のやり方の違い,海外勤務,100年後の予想についてさらに詳しく質問しました。特に印象的な2点を以下に記します。
〇事前にご講演内容をお聞かせいただいていたので、学生間でも「超長期的な(100年後の)工学的・生物学的な予想に関して話し合い、これについて小野崎先生よりご意見を頂きました。
(下記、学生委員会で作成した100年後の予想)
「工学的な予想」
(宇宙関連)
・月、火星に人が住む
・宇宙エレベーターができる
・天候を操れる
(ドラえもん関連)
・翻訳機能が向上する(ドラえもんの翻訳コンニャクのような)
(Back to the Future関連)
・空飛ぶ車(移動手段が空)ができる
(その他)
・組成を反映した3Dプリンターができる
・現金を持ち歩かなくなる
・地震予知が可能になる
「生物学的な予想」
・寿命が延びる(150歳くらいまで)
・再生医療が全ての臓器に適用可能になる
小野崎先生「リストアップされている項目を見ますと、結構身近に実現しそうななことが多いですね(笑)現金を持ち歩かなくなることに関しては、ほとんど現実になるかもしれません。日本は現金主義なので持ち歩く人が多いですが、海外ではカード社会が進んでいます。以前スウェーデンに行った際、空港で両替した現金を、帰国する際にすべてそのまま円に換金したほどです。翻訳機能に関しても、既にかなりのスペックのものが世に出ています。宇宙の話に関しては、そもそもそれが必要なのかという議論も必要かもしれませんね。こう見ていきますと、なかなか100年後の予想図は描きづらいですよね。」
学生「小野崎先生のご指摘の通りでして、なかなか100年後の予想図は描きづらかったです。しかし、非常に大きな夢のある話もあり、そういった分野に応用化学科の人材としてどのように貢献できるのかを議論することも面白いと思います。」
〇「小野崎先生の大事にされている言葉」について質問したところ、「3つの言葉を大切になさっているとお聞きしました。」
【向いた方が前】
「自分自身の置かれた状況で、目の前にあるものをやれば良いというわけではなく、目の前の現状を受け入れて、その中で精一杯のことをやっていくことが大切ですね。これは自分の生き方でもあります。」
【ストレス“と”楽しもう】
「長嶋茂雄さんの言葉です。仕事をしていると必ずストレスがあります。千代田化工でプラントを作って運転するとき、夜中に試運転の時も呼び出され、慌てて駆けつけることもありました。ストレスから逃げずにプラスに考えることで、ストレスを乗り越えて、自分が成長していくと思います。」
【最悪のことを考える】
「困難なことに立ち向かったときに、最悪の状況を想定して、それでも自分が生きていけるのならば大丈夫だと考えると、冷静に対応できるようになります。」
パネルディスカッション風景
私たち応用化学科の学生は研究を中心として、幅広く課外活動に打ち込んでいます。その中で思い通りにいかない場面も多く存在しますが、そうした時に、上記の三つの言葉で気持ちを整理し、「足踏みや後退」を「前進」に変えていきたいと思いました。
小野崎先生との様々な議論の中で、社会に出た時に役立つ非常に多くのものを学べたことは有意義でした。最後に、貴重なご経験をお話しいただき、また、学生とのパネルディスカッションも快くお引き受けいただきましたことありがとうございました。
(文責:学生委員長 M1政本浩幸)