8月6日・7日、本大学理工学術院でオープンキャンパスが行われました。応用化学科では、2名の先生の模擬講義と、研究室見学ツアー、学科の紹介展示、体験実験を催しました。
模擬講義
模擬講義では2名の先生に下記の題目の下、ご講義いただきました。
・和田先生の「拡張を続ける周期表-身の回りのものは分子からできている-」
・細川先生の「分子の世界の右手・左手」
どちらの講義も高校生にとっては発展的な内容ではありましたが、化学の世界に一歩足を踏み入れるけっかけになったのではないでしょうか。授業を受けたある高校生からは、「初めて聞く話が多く、大いに刺激を受けた。」との感想がありました。
体験実験
体験実験では、参加してくれた中高生一人一人が蛍光物質をそれぞれ試験管の中に作り、観察するという実験を行いました。実験は山口研究室の方々の説明とともに進められ、クロスカップリング反応により蛍光物質が作られること・溶媒を変えることで黄色い蛍光物質と青い蛍光物質の2つができることを実験をしながら学んでいきました。また2つの色の蛍光物質がそれぞれ光る様子を観察しました。蛍光物質で光り輝く試験管は、とてもきれいで感動するもので、参加してくれた中高生の中には、写真におさめている人たちが多くいました。山口研究室の大北さんは、「中高生からの反応がよく、企画してよかった。」とおっしゃっていました。
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学科の紹介展示
学科の紹介展示では、各研究室のパネルを用いた紹介・吸水性高分子や素材の異なるラップを用いた実験・学生が実際に使っている教科書や、学生が実験の授業で書いたレポート・応用化学科の時間割や学生生活の紹介ビデオなどが用意されており、応化委員の学生が見に来た中学生や高校生に解説をしていました。化粧品に興味がありどの分野に進めばよいのか悩んでいる学生や、大学生活について不安のある中高生などが、それぞれ現役の応化生に相談をしている様子が見られました。
研究室ツアー
研究室ツアーでは応用化学科の各研究室の方々により、それぞれの研究室について、現物や映像を用いた説明を行ってくださいました。また、研究室の見学だけでなく、学生実験で使用する実験室も周り、中高生にとって応用化学科での大学生活のイメージが膨らんだのではないかと思います。今年の研究室ツアーは、整理券を配布して行ったのですが、配り始めて14分でなくなってしまうほどの盛況ぶりでした。
どの企画も、応化委員の学生や院生の方々、学科の先生方が丁寧に企画していて、取材で横から見ていた私ものめり込んでしまうくらい楽しかったです。応化委員のオープンキャンパスの代表、井尻さんからは「今年度のオープンキャンパスを通して私が感じたことは、早稲田大学という名前の強さです。自分が高校生の時にもオープンキャンパスは参加しましたが、早稲田大学ともなると、来場者数がとても多いと肌で感じました。2日間で応用化学科のブースだけで2000人以上の方が来場されて、2日間を終えた時は達成感を感じました。他大学にはない良さあり、自分が入学してこの仕事をするまで気付くこともありませんでした。また、今回の仕事で自分と一緒に準備、当日の仕事を手伝ってくれたスタッフの皆さんに感謝してます。」との感想をいただきました。今回の機会を通して、いらしてくださった1人でも多くの方々に化学の世界に興味を持ってもらえていたら幸いです。 (文責 応用化学科2年 濱村 咲妃)