理工展2017

11月4,5日に西早稲田キャンパスにて理工展が開催されました。

応用化学科学生委員会では実験、展示、屋台の3部門を行いました。

実験班

実験班では、「Change the color」、「クロマトマジック」、そして、「ケミカルライト」の順で演示実験を見ていただき、4つ目として「人工イクラでスノードームを作ろう」または「金でクリップをメッキしよう」の2つから選択していただき、実験を自ら体験していただきました。

いずれの実験も試験管内の試薬の色が変わったり、光ったりして、視覚的に変化のわかりやすいものであったため、化学反応のわかる学生や大人の方々は勿論のこと、小さなお子様にも、実験班員と会話をしながら楽しんでいただくことができました。

2日間で大人から子どもまで650人以上の方に来ていただき、楽しかった、面白かったという声をいただくことができました。

2017年理工展
2017年理工展

展示班

展示班では、応用化学科の学生の作成したビデオを流したり、実際の学生の時間割、教科書、レポート、また、応用化学科の研究室をまとめたポスターや「応化の木」という学生のバイトやサークルを含む大学生活に関する声をまとめたポスターの展示を行ったりしました。また、それに加えて今年は、分子構造模型やケミストリークエストという、化学に関連したカードゲームなども展示しました。

子どもや中高生、応用化学科に通う学生の親御さんやOBの方など、様々な方が来てくださり、大学生活についての学生の生の声を聞くだけでなく、応用化学科を目指す学生が勉強の相談をしたり、指定校推薦入試を目前に控える受験生が学生委員に受験相談をしたりすることも多々ありました。また、小さなお子様が分子模型やカルタで学生と楽しそうに遊ぶ場面もありました。

2017年理工展
2017年理工展

屋台班

屋台班では例年に引き続き「揚げ」シリーズとして、「パイナップル揚げてるなう。に使っていいよ。」という企画名で揚げパイナップルを提供しました。学生は宣伝、調理、会計に分かれて屋台の運営を行いました。

プレーン、チョコ、メープル、塩の4種類を選べる形になっており、意外性からか塩が大人気でした。

学生委員やOB,OGの先輩方、そして応用化学科の先生方も買いにきてくださり、行列ができるほどの大盛況となりました。2日目が強風で全日中止になってしまったにもかかわらず、1日目のみで400個近く売り上げることができ、当初の売り上げの目標を達成することができました。

2017年理工展
2017年理工展

学生をはじめ、多くの方々のご協力により、楽しい理工展になったと思います。今回の理工展により、より多くの方に、化学や応用化学科、そして応化会学生委員会に興味を持っていただけたなら幸いです。来年は今年の成果や反省をふまえ、より充実した理工展を目指そうと思います。

 
文責:応用化学科2年 脇本紗梨(2017/11/20)

応用化学科創立100周年記念講演会

段々と寒さを感じるようになってくる中、10月28日(土)に応用化学科創立百周年記念講演会が開催されました。学生向けの講演会で100年に1回の機会でもありましたので私も参加させていただきました。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 

講演会は3本立てで行われました。まず初めに行われたのは、松方教授による応用化学科の歴史についての講演です。応用化学科は創立から今年で100年を迎えたわけですが、100年間の間に何があったのか、特に設立時に重点を置いて紹介していただきました。大隈重信をはじめとした先見の明がある人々の行動や、多くの人々からの寄付によって応用化学科が築き上げられてきたと知り驚きました。応用化学科に通っていながら、応用化学科の歴史についてはほとんど知らなかったため、応用化学科の歩みを知ることができて良かったです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA次に行われたのは、宇佐美名誉教授から学生への激励です。宇佐美名誉教授自身の今までを振り返りつつ、学生へのメッセージをいただきました。クエン酸の工業的発酵生産に多大な貢献をされた宇佐美名誉教授ですが、学生時代は遊び人だったようです。実験の合間に雀荘へ行き麻雀をやることもあったとのことです。宇佐美名誉教授は就職せずに大学に残り、研究の道へ進みました。就職した友人とは違う道へと進んだ宇佐美名誉教授でしたが、大学で多くの研究成果をあげることができ、今に至っているそうです。そのような自身の体験から、「悩むことはない、自然と何とかなる」「アクシデントがあってもめげずに人生を全うしほしい」というメッセージをいただきました。

最後に行われたのは、和田教授による応用化学科百周年記念展示の紹介です。応用化学科が創立百周年を迎えるにあたり、中央図書館で「江戸後期、知の探究者たちが切り拓いた世界」と題した記念展示が行われました。そこでの展示物の紹介と時代背景の解説をしていただきました。「蘭学事始」や「解体新書」、「舎密開宗」など有名なものも多くあり、とても興味深かったです。江戸時代後期、学術に携わっていた人々は、海外から得た学術的な情報をただ受容するのではなく、自分で実際に確かめたということには特に驚かされました。

 
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講演会は以上で終了となりましたが、その後百周年記念展示の観覧と、懇親会が行われました。百周年記念展示では、紹介されたものを実際に見学してきました。有名なものの本物や重要文化財をこの目で見るという貴重な体験ができました。また懇親会では、先輩方や教授とお話しするという、普段はなかなかできないことができ、刺激になりました。

 

これからの応用化学科を作ることになるであろう応用化学科100回生の1人として、この先頑張っていきたい、そう思えた講演会でした。

 

文責:応用化学科1年 足立 裕樹 (2017/11/26)