7月6日に第33回交流会講演会が開かれました。今回はノーベル賞の候補とも言われる、桐蔭横浜大学医用工学部特任教授の宮坂力先生をお招きし、講演をしていただきました。講演の演題は「理工の応用化学科から発展した光発電の研究」となっており、光エネルギーの変換に関して先生の経歴を踏まえてお話していただきました。先生は早稲田の応用化学科を卒業されたのち、東京大学で光エネルギーに関する研究を開始されました。その延長で開発された、ペロプスカイト型太陽電池の技術がノーベル賞の候補となる賞を受賞されています。ペロプスカイト型太陽電池は電圧のロスが少ない、低コストで作れるなど、多くのメリットがあり、効率においても従来使われているものに追いつくほどに高まってきています。講演では、ペロプスカイト型太陽電池のこれからについてもお話していただきました。
先生は趣味でバイオリンの演奏や弦楽器の製作を行なっており、講演会の前には先生がコンサートマスターを務められた日独化学会混成オーケストラの演奏会の映像が流されていました。
講演会の後に懇親会も開かれ、立食形式で参加者の学生やOBと宮坂先生が自由に話すことができる機会が設けられました。先生は学生とも気さくにお話しされていて、貴重な経験となりました。
先生は研究において人とのつながりが大事であったと述べられていました。自分も人との関わりを大切にして生きていこうと改めて思いました。最後にはなりますが、お忙しい中講演をしてくださった宮坂先生、会の運営を行なって頂いたOBの方々、ありがとうございました。
文責 応用化学科3年 西尾 博道